人というものは、年齢とともに賢くなるのが普通だろうと私は思っている。しかし、なぜか同じミスを飽きもしないで繰り返す。一方で成功もたくさん経験しているが、それを首尾よく繰り返すことができない。
なぜそうなるのか。理由は簡単だ。いったん立ち止まり、深呼吸し、何がうまくいって何がうまくいっていないのかを考える時間を設けていないからだ。
解説
長期的な成功を実現するには、成功と失敗から学ぶことが欠かせない。
過去の自分の行動を振り返り、何がうまく機能したのかを突き止め、それを繰り返す。機能しなかったことについては率直に認め、同じことを繰り返さない。
それを実行すれば、自然といい結果が出る。こうして人は、生涯学び続ける。
そのために必要な時間は、ほんのわずかである。
1日の終わりに一時停止の時間(5分程度)を設け、どんな1日だったのかを思い返してみる。取り組んだ仕事、人との会話など、期待していた1日の過ごし方と現実とを比較してみる。
そして、自分に次の3つの問いかけをする。
- ①どんな1日を過ごしただろうか? 何が成功し、何がうまくいかなかっただろうか?
- ②今日新しく学んだことはあっただろうか? 自分自身について、自分以外の人について何を知っただろうか?
- ③誰と交流しただろうか? 連絡をとる必要のある相手は? 感謝したか? 情報や意見の交換をしたか?
質問③は、人間関係を維持する上で極めて重要である。メールを出して感謝の意を伝えたり、プロジェクトの最新情報を伝えたりするのにかかる時間はわずか数分だ。
こういうコミュニケーションをおろそかにしないためにも、一時停止して考える価値がある。
編集部のコメント
日々様々な問題が起こり、雑事に追われがち ―― 。
『最高の人生と仕事をつかむ18分の法則』は、そんな人たちが時間を上手く使いこなし、自分にとって真に大切なことに集中するためのテクニックを説いたビジネス書です。
著者のピーター・ブレグマンは、フォーチュン500企業からNPOまで幅広い分野でコンサルティングを行う人物です。ハーバード・ビジネス・レビューやフォーブスなどのサイトでブロガーとしても活動している他、CNNなどのメディアにも出演しています。本書は、そんな著者が執筆したハーバード・ビジネス・レビューの人気コラムを書籍化したものです。
著者によれば、時間管理で必要なのは「やらないこと」を決めること。集中すべきことが見つかれば、時間をもっと上手に使えるといいます。そして本書において、コンサルタントとしての経験、仕事を通じて得た洞察、さらに自らのエピソードを交えながら、「誰でもいつでも」始められる時間管理法の数々を披露します。
例えば、本のタイトルにもなっている「18分の法則」。これは、1日(朝・仕事中・夜)のうち、わずか「18分」立ち止まる時間を作るだけで、真に大切なこと、優先すべき仕事が見えてくるというものです。
本書ではこの他に、集中を妨げる誘惑や雑用の山を切り抜け、自分の人生で真にかけがえのないことに集中する方法、創造的に生きるための具体的な工夫、といった様々なテクニックを46章にわたって紹介しています。ビジネスパーソンにとって、時間を無駄にせず、充実した人生を過ごすためのヒントが詰まった1冊です。




