
ドーパミンは善か悪か?
『TOPPOINT』の2025年10月号では、「一読の価値ある」ビジネス書の1冊として『起業中毒 起業家の「加速する脳」を突き動かす刺激的かつ破壊的な衝動』(ニール・シーマン 著/東洋経済新報社 刊)をご紹介しました。
起業家はうつ病などのメンタルヘルスの問題を抱えやすい、と指摘し、その原因は脳内化学物質の「ドーパミン」にある、と説いた本です。
この本を読んで、ドーパミンは恐ろしいものだという印象を抱いた方もいるかもしれません。
今週は、そんな方に次に読んでいただきたい1冊をPick Upします。
それが、『最適脳 6つの脳内物質で人生を変える』(デヴィッド・JP・フィリップス 著/新潮社 刊)。2024年下半期「TOPPOINT大賞」のランキングでは7位に入るなど、多くのTOPPOINT読者に支持された1冊です。
本書におけるドーパミンの位置付けは、はっきりしています。
「ドーパミンを理解することで人生は大きく変わる」
本書はそう説き、ドーパミンはモチベーションや勢い、何かを手に入れたいという欲求を生み、長期記憶にも重要な役割を果たすとしています。
『最適脳』と『起業中毒』、両者のドーパミンに対する考え方は、一見大きく異なっているように思えます。では、どちらかが間違っているということでしょうか?
そうではありません。同じドーパミンでも、指しているものが違うのです。
『最適脳』は、「ドーパミンには2種類ある」と説いています。
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