2024年7月号掲載

葉隠 処世の道

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概要

「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」。この一節がよく知られた、近世を代表する武士道の名著である。全11巻から成る『葉隠』の中から、本書では90ほどの教えを選り抜き、現代語訳とともに紹介する。「大器は晩成す」「水を飲ませるように意見せよ」といった、『葉隠』が説く武士の道は、現代人の生き方の指南ともなる。

要約

『葉隠』の教え

 『葉隠』は近世を代表する武士道書である。その教えとは、例えば ――

日々、生に真摯に向き合う

 武士道の本質は死ぬことであると悟った。死ぬか生きるか、2つに1つという場合に、いち早く死を取るだけのことである。

 2つに1つという場合、必ず目的を果たせるように判断することは、なかなかできるものではない。人は誰でも生きる方が好きなものだ。

 往々にして人は好きな方に理屈をつけるものである。それでもし目的を果たさず、生きながらえたならば、それは腰抜けだ。

 目的を果たせず死ねば犬死である。だが、少しも恥ではない。これが武士道における一人前である。毎朝毎夕、繰り返し命を捨てる修行を積み、常に死に身になっている時に、はじめて武士道において自由を得て、一生失敗なく家職を果たすことができるのだ。

今を生きる

 「人として肝要に心がけ、修行すべきことは何であろうか」と問われた時、何と答えるべきか。

 まず言ってみる。ただ、今を心に思うように、と心がけるのだ。誰も彼も心が抜けている者ばかりに見える。生きた顔は一心に思う時の表情だ。

 色々なことをしていくうちに、自然と胸に1つのものが生まれてくる。これが、ご主君に対しては忠、親に対しては孝、武士としては勇、その他の何事にも共通するものだ。だが、これを見つけて、常に保ち続けるのは難しい。ただ、今、この瞬間を思い生きていくより他にないのだ。

出世をあせるな

 それまでの間は、人々から「出世が遅い」と思われるくらいの方が、うまくいくものだ。

大器は晩成す

 「大器は晩成す」と言われる。20年、30年かけて成し遂げるようなことでなければ、大きな功績は立てられない。

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