毎年、夏になると書店で楽しみにしているフェアがあります。それはKADOKAWA、新潮社、集英社が企画する「夏の文庫本フェア」。中高生を中心とした若年層向けの小説やエッセイが主にラインナップされていますが、中には硬派なノンフィクションや評論も。普段気づかない名作に出会える機会として、フェア棚をじっくりとながめるのが私の恒例行事となっています。
先日、書店でフェア棚をのぞいていたところ、集英社文庫の「夏の1冊(ナツイチ)」の棚で「へえ、こんな本を選んでいるのか。確かに、今読んでほしい名著かも」と感心した本を見つけました。それが今週Pick Upする『文明の衝突』(サミュエル・ハンチントン/集英社)です。