2022.7.8

編集部:油屋

「貯蓄から投資」を始める前に、知っておきたい“大原則”

「貯蓄から投資」を始める前に、知っておきたい“大原則”

 6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~」(骨太方針2022)が閣議決定されました。
 その中で、世間から注目され、メディアで多く取り上げられたものの1つが、“貯蓄から投資”を促す「資産所得倍増プラン」です。本計画には、国民の現金・預金を投資にシフトさせるために、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の拡充・改革などが盛り込まれています(『経済財政運営と改革の基本方針2022』/内閣府)。

 日本人は元来、資産運用に保守的と言われています。
 日本銀行が発表している「家計の金融資産構成」のデータを見ると、米国では、国民の全金融資産のうち株式等が占める割合は37.8%。一方、日本のそれはわずか10.0%。現金・預金が金融資産の半分近く(54.3%)を占めています(『資金循環の日米欧比較』/日本銀行調査統計局)。しかし今後は、「資産所得倍増プラン」を受けて“貯蓄から投資”という気運が高まることが予想されます。

 とはいえ、投資を始めるにしても何をすればいいのか、また、損をしないために何に気をつければいいのか、不安に思う人も少なくないでしょう。
 そこで今回ご紹介したい書籍が、『投資の大原則 [第2版] 人生を豊かにするためのヒント』(バートン・マルキール、チャールズ・エリス/日本経済新聞出版社)です。

 著者は、投資のバイブルである古典的名著『ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版) 株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール/日本経済新聞出版社)と、『敗者のゲーム〈原著第6版〉』(チャールズ・エリス/日本経済新聞出版社)の執筆者です。
 本書では、(投資家ではなく)一般の人が将来お金に困らないよう、「貯蓄と投資の大原則」をわかりやすく紹介しています。

 例えば、貯蓄する上で重要なこととして、次のように述べています。

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