2023年12月号掲載

アンガーマネジメント

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著者紹介

概要

怒りとうまく付き合うための心理トレーニング、「アンガーマネジメント」。長年、その指導にあたる著者が、怒りについて説く。なぜキレるのか、怒りの「構造」から、怒りに流されないための「対処法」、怒りにくくなるための「体質改善」のスキルまでを披露。リーダーが怒りの感情をマネジメントできれば、職場の雰囲気は変わる!

要約

怒りはどこから来るのか

 いつも社員がイライラしている、雰囲気がギスギスしている。そんな職場がないだろうか?

 例えば、他の社員がいる前で、日常的に上司が部下を怒鳴りつけている…。こういった職場では、メンバーが怯えてしまい、新しいチャレンジに取り組む意欲がわかなくなる。

上司の在り方が、職場環境に多大な影響を及ぼす

 私が、マネジメント層向けの研修でいつも伝えていることがある。それは「上層部の人たちが感情をマネジメントできているか否かは、職場環境に大きく影響する」ということだ。

 権限を持つ人が自分の怒りの感情をマネジメントできないと、その怒りがどんどん下に流れてしまい、職場環境に大きな影響を与えてしまう。

 だから、リーダー層の人ほど、アンガーマネジメントのスキルは必要だと伝えている。

怒りは自分が生み出した感情

 怒りは、誰かのせい、何かのせいで生まれる感情ではない。私はよく、次のような相談を受ける。

 「あの人のせいでイライラする」「部下がミスばかりするから腹が立つ」。また、「組織の制度がこうだから、私は不快な思いをしている」といった、外的な要因で怒りを感じている人も多い。

 アンガーマネジメントでは「怒りは自分が生み出した感情」と考える。自分以外の要因のせいにしたままでは、アンガーマネジメントはできない。

怒りは周囲に伝染する

 例えば、一緒にいる人が「嬉しいです」「楽しいな」という感情を表現することで、雰囲気が明るくなった経験はないだろうか。それと同じように、怒りにも、誰かがイライラしていると、その感情が一緒にいる人に伝染するという性質がある。

 さらに、怒りは「嬉しい」「楽しい」「悲しい」という感情よりエネルギーを持っているので、他の感情より伝染力が強いといわれている。そのため、扱い方や表現の仕方に気をつける必要がある。

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