2021年4月号掲載

LIMITLESS 超加速学習

Original Title :LIMITLESS:Upgrade Your Brain, Learn Anything Faster, and Unlock Your Exceptional Life

コミュニケーション・心理学自己啓発スキル・能力開発
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著者紹介

概要

人の脳は、どんなことも可能にする力を秘めている。この力を発揮できないのは、自らに限界(リミット)を設けているからだ。では、どうすればそれを打ち破れるのか。カギは、マインドセット、モチベーション、メソッドの3つにある。限界を外してこれら3つを強化し、リミットレスな人生を実現する方法を、脳力向上のエキスパートが説く。

要約

脳はアップグレードできる

 人間の脳には「神経可塑性」と呼ばれる能力があり、行動や環境に応じて、その機能や構造を変えうる。脳は、周囲の環境やあなたの要求に合わせて常に変化し、作り替えられているのだ ―― 。

脳は作り替えることができる

 ロンドンのタクシー運転手は、市街の特定の区域を隅々まで走り、2万5000本もの通りと、何千もの施設や名所を記憶する。

 神経学者エレノア・マグワイアは彼らの脳を調べ、同じ年齢、知的水準のタクシーを運転しない人々よりも「海馬後部の灰白質量が増大している」ことを突き止めた。すなわち、海馬の記憶をつかさどる部分が肥大していたのだ。

 この研究は、脳の神経可塑性、つまり新たなことを学んだり経験したりした時に、脳がその構造を作り替える能力について、説得力のある根拠を示している。市内の通りを学び続けたことで、運転手の脳には新たな神経回路が生まれた。そしてその回路は、脳の構造とサイズを変えたのだ。

 神経可塑性は脳の可塑性とも言われ、人が新たなことを学習するたびに、脳に新たなシナプスのつながりが生じることを意味する。そしてそれが生じるたびに、脳は物理的に変化する。

 この神経可塑性は「どんなことも可能である」ことを説明するのに役立つ。研究者は、脳には柔軟性があると考えている。脳卒中を起こした後に脳の機能を取り戻せた人がいるように、やるべきことをサボりがちな人も、脳を変化させて行動を変えれば、人生を一変できるかもしれない。

 要するに、あなたの人生に限界はない。脳を最適化して配線し直せば、何者にもなれるのだ。

第2の脳「腸」

 もっといい知らせがある。あなたの脳は1つではない。2つ目の脳、つまり腸(消化管)がある。

 これまで「虫の知らせ」を感じたことはあるだろうか。理屈ではなく、ただそうだと直感する時が。何かを決める時に「腹落ち」したり、「胸騒ぎ」がしたりして不思議に思ったことは?

 消化器官の壁に潜む、この「腸の中の脳」は、消化と気分や健康、さらには思考との関係をめぐる医学界の常識を一変しつつある。科学者は、この小さな脳を「腸管神経系(ENS)」と呼ぶ。ENSは1億以上の神経細胞を持つ2つの薄い層で、食道から直腸までの消化管に分布している。

 「脳腸相関」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。腸が脳の働きに多大な影響を与えることが明らかになっている。人体が取り込む栄養は腸を通じて吸収され、そこから脳に届けられる。脳は人体が取り込むエネルギーの2割を使うので、栄養は日々の脳の働きに大きな違いを生み出す。

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