The Intelligence Trap

Original Title :The Intelligence Trap

コミュニケーション・心理学自己啓発スキル・能力開発
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著者紹介

概要

優秀なあの人がなぜバカな判断を下すのか? この謎を解くには、知性とは何かを正しく捉え直す必要がある。高い知力があっても、それを適切に使いこなす知恵 ―― オープンマインド思考や知的謙虚さがなければ思考は偏るだけだ。科学ジャーナリストが、賢い人ほど陥りやすい知性のワナを暴き、それを避けるためのヒントを示す。

要約

インテリジェンス・トラップとは

 最新の研究によると、賢い人は、ある種の愚かな思考に人並み以上に陥りやすい。

 例えば、知能も教育水準も高い人は、自らの過ちから学ばず、他人のアドバイスを受け入れない傾向がある。しかも、失敗を犯した時には、自らの判断を正当化する小難しい主張を考えるのが得意であるため、ますます自らの見解に固執する。

 また、経営学者は、生産性向上のみを追求する悪しき企業文化が、不合理な判断を生むことを明らかにしている。それによって、優秀な人材を揃えたチームがバカげた判断を下したりするのだ。

 こうした過ちには、実は共通するプロセスがある。「インテリジェンス・トラップ(知性のワナ)」と呼ぶパターンである。

 わかりやすいたとえは、自動車だ。エンジンの出力が大きいほど、早く目的地に着けるかもしれない。だが、単に馬力があるというだけでは、目的地に安全に着けるという保証にはならない。適切な知識や装備(ブレーキやハンドル、質の高い地図など)も必要である。

 それと同じ話で、知能は複雑な情報を迅速に処理したりするのに役立つかもしれないが、その知力を適切に使いこなすには、チェック&バランス(抑制と均衡)も必要だ。それがなければ、知能が高くなるほど、思考は偏るかもしれない。

 幸い、近年の心理学研究は、インテリジェンス・トラップを回避するのに役立つ知的特性を明らかにしている。それは、「認知反射」(自らの思い込みや直感を疑う傾向)と呼ばれる特性だ。加えて、知的謙虚さ、オープンマインド思考、好奇心、優れた感情認識なども重要である。これらが組み合わされば、知性を正常な軌道にとどめ、思考が崖から転落するのを防げる。

 この最先端の科学は、哲学の伝統に根ざしている。例えば、デカルトは1637年の『方法序説』に、次のように書いている。

 「秀でた知性を有するだけでは十分ではない。大切なのは、それを正しく使うことだ」

 

賢い人が合理的に判断できない理由

 では、なぜ、賢い人は愚かな行動をとるのか?

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