2020年10月号掲載

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

Original Title :LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON

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著者紹介

概要

苦節を乗り越え、成功したカナダ人の実業家が、息子に書いた手紙をまとめたものだ。内容は、ビジネスにとどまらず、挑戦、結婚、読書、幸福など多岐にわたる。著者の体験から紡がれた知恵とノウハウは、生き難い世を生きる人々へのアドバイスでもある。“人生論のあるビジネス書”として、世界的なミリオンセラーとなった書。

要約

あえて挑戦を

 私は、4年の間に2度の大手術を受けながら生き延びて、人の命には限りがあることを悟った。

 当時、息子はまだ15歳、娘も17歳だったので、2人が成長した時、私がそばにいて手を貸してやれない場合には、私が実業界で苦労して学んだいくつかの教訓を伝えたい、という願いが生まれた。

 2人の歩む道のでこぼこを少しでもならしてやりたい。そういう目的で、私は書き始めた。私の書き留める言葉が、人生の路面の穴ぼこのいくつかを取り除く上で役立つことを願いながら ―― 。

 君に言いたいのは、人生は1回限りだということだけである。精一杯生きよう!

 35歳、45歳、55歳になって、「私は機会に恵まれなかった」と言う人を私はたくさん知っている。その90%は、なぜ自分が何の業績も残さなかったか、様々な口実で自分を納得させている。

 残りの10%は、若い頃、人生が自分に挑んだ戦いに応じなかったことを正直に認める。私は、この人たちを気の毒に思う。彼らがその挑戦状を突きつけられた時には、多くの場合、勝つ条件がそろっていたと思われる。ただ、受けて立つ勇気がなかったのだ。生き方や生活形態の変更を余儀なくされる新しい機会に直面すると、それをさっと受け入れることはなかなかできない。

 私にとって一番難しかった決定は、田舎町の家を離れて、1人の知合いもいない大都市へ行くことだった。しかし、私にとって成功へ導く道はそれしかなかったし、ひどく淋しい道でとてもつらかったが、前途には常にこの目標があった。自分で、自分のために定めた目標で、少なくとも、やるだけのことはやってみることにした。この挑戦に応じたことが、私の一生を変えた。

 

成功について

 私は最初の公認会計士試験に失敗した。信じられなかった。6年間も大学で学んだことが全部無駄になったのだ。翌年、再試験を受けることを許された時は、本当にほっとした。

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