2019年12月号掲載

メンタルが強い人がやめた13の習慣

Original Title :13 THINGS MENTALLY STRONG PEOPLE DON'T DO

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著者紹介

概要

心理療法士の著者は、23歳で母を、26歳で夫を失う。不幸に見舞われた彼女が、悲しみを乗り越え、前に進むために行ったこと。それは、いつしか身についた悪しき習慣を改めること。自分を哀れむ、過去を引きずる、孤独を恐れる…。本書では、こうした数々の「心のクセ」を手放し、メンタルの力を育むための秘訣が語られる。

要約

「メンタルの力」とは?

 私が23歳の時、母が突然、くも膜下出血で亡くなった。母の死は私に、とてつもないショックを与えた。当時、心理療法士(サイコセラピスト)として働いていた私は、悲しみに向き合おうと休みをもらった。

 心理療法士としての経験上、私は知っていた。時間が悲しみを癒やすわけではない。傷が癒えるスピードを決めるのは、時間をどう過ごすかなのだと。じっくり悲しむことで、痛みが引く。だから、あえて悲しみ、母の死を受け止めることにした。

 月日が流れ、母の3回目の命日が近づいてきたある日のこと。夫が突然、心臓発作で亡くなった。

 なぜ、私ばかりが大切な人を失わなくてはならないのだろう? 私は考え込んだ。ただし、そんな思いに身を委ねてはいけないこともよくわかっていた。何の助けにもならないどころか、現実に対処しようとする自分の足を引っ張るだけだ。

 心理療法士は患者のために、その人が取るべき行動をアドバイスし、メンタルの力を育む手助けをする。そこで私は、「メンタルの強い人がやめた習慣」というリストを作った。悲しみのかげに姿を現す悪習 ―― 心のクセに牛耳られると、元気になろうとする努力に水をさされるからだ。

 良い習慣は確かに大切だけれど、私たちが持てる力をフルに発揮できない理由は往々にして、悪い習慣にある。

 世の中には、メンタルの強い人と弱い人がいるわけではない。誰もがメンタルの力を持ち合わせているが、常に改善の余地がある、ということだ。

・思考

 根拠のない思い込みを特定し、より現実的な思考に置き換える。

・行動

 どんな状況でも、前向きな行動を取る。

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