2016年1月号掲載

脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド

Original Title :THE SHARPBRAINS GUIDE TO BRAIN FITNESS:How to Optimize Brain Health and Performance at Any Age (New and Expanded Second Edition)

脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

いくつになっても脳は鍛えられる! 運動、食事、人間関係、メンタル…。様々な面から、脳をグレードアップする方法を、世界トップレベルの脳神経科学者たちがアドバイス。「一般向けであり専門家向けでもある」と、まえがきにある通り、最新の研究に基づいた、脳の健康を保ち、進化させる方法がわかりやすく述べられる。

要約

脳は鍛えることができる

 最近、「ブレインフィットネス」「脳トレーニング」に関するニュースをよく目にする。

 これは、科学界や医学界、そして一般の人たちが、脳機能を最適化(フィットネス)することに強い関心を示し始めたことを反映している。

 2007年が転換点になった。身体や精神を鍛えることが、認知力の改善につながることを示す発見があったからだ。「脳は鍛えることができる」という発見を多くのメディアが伝え、その後、脳トレーニングへの興味は広がっていった。

 健康的な脳を手に入れ、その能力を最適化するためには、脳がどんな働き方をしているかを理解しなければならない。

 脳は、約1000億もの神経細胞(ニューロン)を含んでいる。ニューロンには生体電気的な情報を扱う特殊な力があり、この情報を「シナプス」という連結部分を通じて他のニューロンへ伝える。

 例えば、本のページをめくろうとする時には指が動く。それは、前頭葉から「ページをめくれ」という命令が出て、その命令に従うニューロン・ネットワークが発火することで可能になる。

 同じように、先週の月曜にやったことを思い出そうとする時は、前頭葉と側頭葉のニューロン・ネットワークが発火し、2つのネットワーク間で何をやっていたかについての情報が交換される。

 ニューロンが持つこの性質は、ブレインフィットネスに重要な意味をもたらす。

 ある脳機能を支えるニューロン・ネットワークに繰り返し刺激を与えれば、その脳機能を最適化できることを語っているからだ。反対にネットワークの活性が少ないと、ニューロン間のつながりも弱まり、最後には消滅する。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

良心をもたない人たちへの対処法

マーサ・スタウト 草思社

年寄りの話はなぜ長いのか

高田明和 東洋経済新報社

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン 新潮社(新潮新書)

運動脳

アンデシュ・ハンセン サンマーク出版