2014年9月号掲載

65歳から始める健康法 心と体のメタボからの脱出

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著者紹介

概要

2013年、80歳という史上最高齢でエベレストに登頂した三浦雄一郎氏。しかし、驚くことに、60代の頃はメタボ体型で、余命3年の宣告まで受けたという。そこからいかに再出発を図ったのか、氏が取り組んだ運動法・食事法、そして考え方を披露する。誰でもできる「舌出し体操」、「人生はいつも今からだ」という生き方等々、後半生を輝かせるための秘訣が満載!

要約

エベレストのてっぺんで

 2013年5月23日の午前9時、私は世界の最高峰エベレストの頂上に立った。70歳、75歳の時に続き、80歳にして三度目のエベレスト登頂。何ともいえない最高の気分だった。

 50代前半で人生の大目標 ―― 世界7大陸の最高峰からのスキー滑降を達成した私は、「60歳になる頃にエベレストの山頂に立ってみたい」とひそかに思っていた。

 しかし、大きな目標を達成した後の脱力感から、抜け殼のような状態になった。それから10年近く、食べ放題、飲み放題の不摂生な生活を続け、私はいつしかメタボリックな中年と化していた。

 人間というものは、何か目標がないとダラダラと日々を過ごしてしまうものだとつくづく感じる。

 そんな私のターニングポイントとなったのが、父・敬三と息子・豪太の存在だ。その頃、2人はそれぞれの目標に向け、厳しいトレーニングを積んでいた。そんな姿を見て「俺もこのままじゃ終われない!」という負けん気が湧いてきた。

 私がそこで目標としたのが、70歳でのエベレスト登頂だった。それから5年間、私はトレーニングを続け、2003年、エベレスト登頂に成功した。だが、心臓はかなりのダメージを受けた。

 私は5年後に再び登りたいと考えていたが、医師に引退を勧められた。しかし、それに抗った。そして、二度にわたって心臓の手術を受け、08年、75歳で再び登頂に成功したのである。

 二度目の登頂を果たした私は、帰ってすぐ思った。「今度は80歳でエベレストに行きたい」。

 60歳を過ぎて目標を失って人生を終えようとしていた私が、65歳で新たな目標を掲げたことで、輝きのある人生を取り戻せた。

 60歳、65歳という年齢は、会社員にとっては定年の時期だ。その時に「俺も年をとった。後は余生だ」と諦めれば、人生は下るばかりだ。だが、「よし! ここから新しいことに挑戦しよう」と考えれば、まだまだ上っていけるのである。

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