2018.1.10

“第2の人生”どう生きる?

“第2の人生”どう生きる?
男女ともに今後も延び続けると予測される、日本人の平均寿命。
2016年に男性80.98歳、女性87.14歳だった平均寿命は、推計によると、2065年は男性84.95歳、女性91.35歳になり、やがて “人生100年時代”が到来すると見られています。

「一定の年齢を迎えたら退職し、趣味を謳歌したい」「培ったスキルを活かして働き続けたい」等々、“第2の人生”に対する思いは人それぞれでしょう。
とはいえ、どのような生き方を選ぶにしても、心身ともに健康でなければ、思い通りに過ごせません。
そこで今回の特集では、第2の人生を充実させる秘訣を説いた書籍9冊をピックアップしました。
これらの書籍に詰まった知恵は、心と体を健やかに保ちつつ年齢を重ね、明るい未来を築いていくための道標となってくれるはずです。

2017年3月号掲載

私の生活流儀

学者にして、億万長者。研究生活のかたわら、独自の蓄財投資法と生活哲学で、巨億の富を築いた本多静六氏が、健康長寿法や暮らし方、考え方を綴った。「買ったつもりで貯金する『つもり貯金』」「家庭内のもめ事をジャンケンで解決する『ジャン憲法』」等々、時を超えて役立つ知恵の数々が説かれる。1951年刊の同名書の文庫版。

著 者:本多静六 出版社:実業之日本社(実業之日本社文庫) 発行日:2013年5月

2017年11月号掲載

禅が教える 人生という山のくだり方

仕事がなく暇を持て余し、体力的な衰えが目立つ…。人生の終盤、「くだり坂」を迎えると、先行きを案じ、不安になりがち。だが、禅僧の著者によれば、くだりは決してマイナスではない。のぼる時には見逃したものが見えてくるという。本書では、禅の教えに依りつつ、人生という山を緩やかに、幸せを感じながらくだる術を説く。

著 者:枡野俊明 出版社:KADOKAWA(中経の文庫) 発行日:2016年1月

2014年9月号掲載

65歳から始める健康法 心と体のメタボからの脱出

2013年、80歳という史上最高齢でエベレストに登頂した三浦雄一郎氏。しかし、驚くことに、60代の頃はメタボ体型で、余命3年の宣告まで受けたという。そこからいかに再出発を図ったのか、氏が取り組んだ運動法・食事法、そして考え方を披露する。誰でもできる「舌出し体操」、「人生はいつも今からだ」という生き方等々、後半生を輝かせるための秘訣が満載!

著 者:三浦雄一郎 出版社:致知出版社 発行日:2014年6月

2012年8月号掲載

年を重ねるのが楽しくなる![スマート・エイジング]という生き方

「スマート・エイジング」。これは、2人の著者が所属する東北大学加齢医学研究所が提唱する言葉で、「賢く齢を加えていく」という意味だ。人は生きている限り、年をとる。どうせなら、老いるに任せるのではなく、年をとるごとに賢く輝く生き方をしよう。そう提案し、脳の鍛え方や食生活のあり方など、具体的にすべきこと、ならびに学術面での成果を述べる。

著 者:川島隆太、村田裕之 出版社:扶桑社(扶桑社新書) 発行日:2012年6月

2012年12月号掲載

林住期

古代インドでは、生涯を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の4期に分ける「四住期」という考え方があった。著者の五木寛之氏は、このうちの林住期 ―― 人生の後半、50~75歳の25年間こそ人生のピークだとし、自らの生き甲斐を求め自由に生きよう、と提唱する。古代インドの思想を基に、理想的な後半生の生き方を説き、反響を呼んだベストセラー。

著 者:五木寛之 出版社:幻冬舎 発行日:2007年2月

2011年1月号掲載

知的余生の方法

渡部昇一氏の名著、『知的生活の方法』が刊行されたのは1976年のこと。それから30数年、日本社会の高齢化が進んだ今、同じ著者が“知的余生”のあり方について説いた。老いてなお、知的な興味を失わず、学び続ける。そんな生き方をする上で役立つ読書法や時間の使い方、健康法などが披露される。実りある余生を過ごすための知恵が、ぎっしり詰まった1冊だ。

著 者:渡部昇一 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2010年11月

2010年9月号掲載

定年から輝く生き方 一生モノの成功法則

人の真価は、定年後に発揮される。たとえ定年まで失敗続きでも、人生の最後を輝きで満たすことができれば、それこそが真の成功である ―― 。医師として多くの人の生と死を見てきた著者が、人生終盤からの生を充実させるための心構えと、その方法を説く。巻末には「死生観を持つ」「怒らない」「上手に悪口を言う」等、“最後まで輝く人生を送る15の秘訣”を収録。

著 者:帯津良一 出版社:東洋経済新報社 発行日:2010年7月

2007年1月号掲載

人は「感情」から老化する 前頭葉の若さを保つ習慣術

「感情の老化」が、全ての老化の元凶 ―― こう断ずる著者が、感情を司る脳の“前頭葉”の若さを保つ習慣術を披露する。老化の進行は、40代のうちに対策を始めるか否かで大きな差が出るそうだから、その年齢に該当する人は、本書にある老化予防法を即実行だ。まずは、巻頭に付された「感情老化」度テストで、自分の“感情年齢”を知るところから始めよう!

著 者:和田秀樹 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2006年11月

2007年5月号掲載

「超」リタイア術

高齢化社会は、とかくマイナスイメージで語られることが多い。しかし、退職後の自由な時間が長くなるのだから、考えてみれば素晴らしいことだ。「リタイア後」とは、熟年世代に与えられた時間・財力・理解力という三種の神器を手に、自分が本当にやりたかったことをやる時 ―― 。そう語る著者が、先達の暮らし方を紹介し、さらに現代の年金改革を提案する。

著 者:野口悠紀雄 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:2007年1月

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