2012年6月号掲載

「叩き上げCEO」が明かす結果にこだわる思考法

Original Title :Managers, Can You Hear Me Now?

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著者紹介

概要

著者は、電話設置の現場作業員から、米国最大手の携帯電話会社ベライゾン・ワイヤレスのCEOにまで上り詰めた人物。そんな「叩き上げCEO」が、自身の経験に裏打ちされたリーダーシップ論を説く。「マネジャーの最優先事項は、結果を出すこと」。そう語り、結果を出すための思考法、そして、部下に能率的な仕事をさせるためのテクニックの数々を披露する。

要約

マネジャーが失敗する理由

 マネジャーの最優先事項は、結果を出すことだ。優秀なマネジャーはすべきことをし、結果を出す。

マネジメントの4大原則

 全てのマネジャーは、次の「マネジメントの4大原則」を意識すべきである。

    • ・売上を伸ばす
    • ・既存顧客を維持する
    • ・新規顧客を得る
    • ・コストを削減する

 卓越したマネジャーは、常にこのシンプルな基本原則を繰り返し行うことに集中している。もちろん、基本原則は業界や会社ごとに異なるが、4大原則はどんなマネジャーも守るべきものである。

 これらの原則から常に外れないようにすることで、結果を出すことができるはずだ。

マネジャーが失敗する9つの理由

 マネジャーとしての仕事をうまく遂行できない人には、次のような9つの理由が見てとれる。

①部下との間に、強い信頼関係を築けていない

②どうでもよいことにこだわっている

③自らが責任をとっていない

④大事なことを伝え続けていない

 駄目なマネジャーは最初のうちは大事なメッセージや戦略について強調するが、しばらくすると部下は理解したと思い、伝えるのをやめる。だが、口にすることをやめた時から、相手は忘れ始める。

⑤全員の同意を得ることに腐心している

 駄目なマネジャーは、何か行動を起こす前に、部下の同意を得るために多くの労力を割く。合意があれば、その決定が悪い結果を導いた場合、自分だけの責任ではないと言い訳できるからだ。

⑥人気取りをしている

 部下と友人になることを重視するマネジャーが多い。だが、最も大事なのは結果を出すことだ。

⑦自分のことしか考えていない

⑧悪いニュースを聞く耳を持たない

⑨原因を突き止めず、問題だけを直そうとする

 

信頼の持つ力

 では、このような問題を切り抜け、結果を出すにはどうすればよいのか。

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