2021年6月号掲載

運気を引き寄せるリーダー 七つの心得 危機を好機に変える力とは

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著者紹介

概要

優れた経営者は、運が強い。では、強運は一部の人だけのものなのか。答えは、否。著者いわく、「運の強さ」 ―― 逆境を追い風に変え、組織に強運を呼び込む力は、誰もが意識的な努力で身につけることができる。その修得法を、7つの「心得」にまとめた。コロナ危機に苦しむリーダーにとって、示唆に富む1冊といえよう。

要約

リーダーに求められる「究極の力」

 世界中の人々を混乱と逆境に陥れたコロナ危機。こうした危機や逆境において、経営者やリーダーに求められるものは、何か。

 判断力や決断力、指導力や実行力など、様々あるが、それらの中でも「究極の力」と呼ぶべきものがある。「運気を引き寄せる力」だ。

 それは「危機」を「好機」に、「逆境」を「追い風」に変える力だ。「ピンチはチャンス」という言葉があるが、それを体現する力のことである。

 実際、「この危機の中で、社員の心が1つになった」「多くのお客様が、当社に心を寄せて助けてくれた」と語る経営者やリーダーは少なくない。

 では、どうすれば、運気を引き寄せる力を身につけることができるのか。

 修得すべきは、次の「7つの心得」である。

第1の心得:目の前の危機や逆境を、「絶対肯定の想念」で見つめる

 「絶対肯定の想念」とは、わかりやすく言えば、「ポジティブしかない」という想念の状態である。

 人間の心には、「ポジティブ」と「ネガティブ」、「積極的」と「消極的」といった分極が起こらない状態がある。それが、絶対肯定の想念と呼ぶべき状態である。

 大人になると、「真と偽」「成功と失敗」といった形で世界を2つに分け、一方は良い、一方は悪い、という「分別」の思考を身につけていく。

 分別は社会生活を営む上で重要だが、しばしば問題を引き起こす。すなわち、心の表面意識で「成功」を思えば、無意識に「失敗」という想念が浮かぶといった形で、無意識の世界にネガティブな想念が生まれてしまうのだ。

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