論語

論語 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

概要

孔子やその弟子たちの言行録である『論語』。人間として守るべき道徳を簡潔な言葉で記したこの書は、2000年以上もの長きにわたり、中国、日本などで読み継がれてきた。本書はこの『論語』の原文に、読み下しと現代語訳を付したものである。「故きを温めて新しきを知る」「巧言令色、鮮なし仁」等々、『論語』の珠玉の言葉を余すところなく味わえる1冊。

要約

道徳の書『論語』

 論語で語られることは、もとより道徳が中心である。ただその道徳は、「人としての生き方」と言い直した方がより適切であるように、極めて現実的、人間的である ―― 。

*  *  *

 子の曰わく、学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。人知らずして慍みず、亦た君子ならずや。

 先生が言われた。「学んでは適当な時期におさらいする、いかにも心嬉しいことだね。(そのたびに理解が深まって向上していくのだから。)誰か友達が遠い所からも訪ねて来る、いかにも楽しいことだね。(同じ道について語りあえるから。)人がわかってくれなくとも気にかけない、いかにも君子だね。(凡人にはできないことだから。)」

 曾子の曰わく、吾れ日に三たび吾が身を省る。人の為めに謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。

 曾子が言った。「私は毎日何度もわが身について反省する。人のために考えてあげて真心からできなかったのではないか。友達と交際して誠実でなかったのではないか。よくおさらいもしないことを人に教えたのではないかと」

 子の曰わく、弟子、入りては則ち孝、出でては則ち弟、謹みて信あり、汎く衆を愛して仁に親しみ、行ないて余力あれば、則ち以て文を学ぶ。

 先生が言われた(以下略)。「若者よ。家庭では孝行、外では悌順、慎しんで誠実にした上、誰でもひろく愛して仁の人に親しめ。そのように実行してなお余裕があれば、そこで書物を学ぶことだ」

 人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、人を知らないことを気にかけることだ。

 子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

中国古典の名言・名句三百選

守屋 洋 プレジデント社

それでも人生にイエスと言う

V・E・フランクル 春秋社

禅とはなにか

鎌田茂雄 講談社(講談社学術文庫)

ラッセル 幸福論

バートランド・ラッセル 岩波書店(岩波文庫)