2007年1月号掲載

人は「感情」から老化する 前頭葉の若さを保つ習慣術

人は「感情」から老化する 前頭葉の若さを保つ習慣術 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

「感情の老化」が、全ての老化の元凶 ―― こう断ずる著者が、感情を司る脳の“前頭葉”の若さを保つ習慣術を披露する。老化の進行は、40代のうちに対策を始めるか否かで大きな差が出るそうだから、その年齢に該当する人は、本書にある老化予防法を即実行だ。まずは、巻頭に付された「感情老化」度テストで、自分の“感情年齢”を知るところから始めよう!

要約

これが本当の老化の仕組みだ!

 昨今はアンチエイジング(老化防止)ブームで、少しでも若くありたいという機運が高まっている。

 メタボリックシンドロームという言葉の流行は、内臓を少しでも若返らせようという考え方に基づくものだろうし、脳のドリルが売れるのは、脳の老化予防を求める心理に訴求したからだろう。

 外見の若返りはもっと盛んで、中高年向けのコスメやエステは当たり前のものになっている。

 「健康」「脳の機能」「見た目」の3つが、国民の三大関心事になっているわけだが、実はこの3つを手に入れるために、最も大事なのは「感情の老化」を防ぐことである。

 なぜなら脳の老化は、感情機能や自発性や意欲を司る「前頭葉」から始まるからだ。

 脳の老化というと、記憶力の低下と結びつけて考えがちである。だが、人間の記憶を司る「海馬」の神経細胞の減少は、前頭葉よりも後に起こることがわかっている。

 つまり、記憶力の低下以前に、自発性や意欲が衰え、感情の切り替えやコントロールができなくなり始めるのである。

 自発性や意欲が衰えると、若返り美容などにも興味が湧かないため、外見もすっかり老け込む。

 感情の老化は、早ければ40代から始まる。これを放っておくと、「健康」「脳の機能」「見た目」はどんどん老化・悪化する。逆に、感情を若く保てれば、この3つはいつまでも若く保てる。

 肉体については、現代の高齢者は、実は若い人と比べても遜色ない。例えば、2000年の東京都の調査では、杖をついたりせずに普通の速度で歩ける「歩行能力正常者」の割合は、65〜69歳で約95%、75〜79歳でも90%近い。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

メンタルが強い人がやめた13の習慣

エイミー・モーリン 講談社(講談社+α新書)

生きる力 森田正馬の15の提言

帚木蓬生 朝日新聞出版(朝日選書)

スタンフォード式 人生を変える運動の科学

ケリー・マクゴニガル 大和書房

マインドセット 「やればできる!」の研究

キャロル・S・ドゥエック 草思社