生きる力 森田正馬の15の提言

自己啓発健康・メンタルヘルス・医療
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著者紹介

概要

森田正馬(1874-1938)は、対人恐怖や心身症など、今日でいう神経症の治療法、「森田療法」を20世紀初頭に創出した。神経症的な要素は、大なり小なり誰もが持ち、彼の提言は患者の他、普通の人にも参考になる点が多い。目的本位、無所住心、自然服従…。人生を無理なく、そして豊かに生きる上で指針となる正馬の言葉を、小説家で精神科医の著者が読み解く。

要約

人生に効く、森田療法

 20世紀の初頭、森田正馬(1874‐1938)は、フロイトの精神分析と全くかけ離れた精神療法、「森田療法」を提唱した。

 正馬が生涯かけて追究したのは、今日でいう神経症の治療だった。現代の用語でいえば、対人恐怖、心身症、強迫性障害、パニック障害などだ。

 しかし、神経症的な要素は、大なり小なり誰もがもっている。正馬が提唱した治療法は、神経症とはいえない、普通の人にも通用する。普通の人の生活を豊かにする要素を含んでいるのである。

 正馬の提言を生活の信条とすれば、心身を精一杯活用して、悔いのない人生を生きつくすことが可能になる ―― 。

休息は仕事の転換にあり

 休憩、骨休めが大切だといわれ始めたのは、たかだか、この50年くらいであろう。

 江戸時代、農民も商人も職人も、忙しく働いていた。戦後すぐの頃も、人々は忙しく働いた。

 だが、高度成長の時期を経て、物が豊かな時代になるにつれ、人々は時間をもて余すようになる。〈余暇〉がいわれだしたのもこの頃からだ。

 同時にまた、〈過労〉という言葉も派生する。過労をいうなら、江戸時代の農民も町人も職人も皆、過労だったのではないか。

 〈過労死〉がなかったのは、適宜、仕事の中味を変えていたからだと考えられる。Aの仕事をし終えるとBの仕事にとりかかり、終えればCの仕事というように、仕事の転換をしていたのだ。

 過労死は単一の仕事を長時間続けた末に発生しやすく、仕事の中味を適宜変えれば起こりにくい。

 例えば、受験勉強で、同一科目を2時間も3時間も続けると嫌になり、頭の働きが鈍化する。同じ2時間勉強するなら、20分ずつに分けて、6教科勉強すれば、頭脳の働きは衰えない。

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