2006年6月号掲載

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

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著者紹介

概要

「情報が多いほど、良い意思決定ができる」。これは本当だろうか? 実際は、多くの情報を集めて分析しようとすると、それに時間を取られ、肝心の意思決定の際に「時間切れ」になることが多い。では、どうすべきか? “仮説思考”を身につけることである。この思考法こそが、BCG(ボストンコンサルティンググループ)流の「3倍速で仕事を進める秘訣」だ!

要約

仮説思考とは何か?

 ビジネスパーソンは日々、問題解決を迫られている。「収益を向上させるにはどうしたらよいか?」「生産性を高めるには?」…。

 その時、多くの人は、情報は多ければ多いほど良い意思決定ができると信じ、できるだけ多くの情報を集めてから物事の本質を見極めようとする。

 これは、コンピューターが将棋を指す場合のやり方に似ている。考えられる全ての打ち手を読み、最も優れた手を打とうという考え方である。

 だが、ありとあらゆる手を検討し尽くすのが得意なコンピューターでさえ、将棋では人間の名人には勝てない。名人の経験に裏打ちされた直感やひらめきにはかなわないのである。

 ビジネスにおいても、人間がコンピューターと同じような戦い方、すなわち全てを調べ尽くすという仕事の進め方をしてもうまくいくわけがない。

 あらゆる情報を網羅的に調べてから答えを出すのは、時間的にも資源的にも無理がある。

 では、どうしたらよいのか?

 「仮説思考」を身につければよい。仮説思考とは、物事を答えから考えることだ。ベストな解を、最短で探す方法ともいえる。

 プロ棋士、羽生善治は、仮説思考の達人である。

 将棋には、1つの局面に80通りくらいの指し手の可能性があるが、羽生はそのうちの77、78については、これまでの経験から、考える必要がないと瞬時に判断する。

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