2022.8.5

論理と感性の「両輪」で戦う ①論理的思考を鍛える

論理と感性の「両輪」で戦う ①論理的思考を鍛える
「私は、論理的な思考はできるけれど、感性や創造性が求められる仕事はちょっと…」「あの人は、言っていることは論理的じゃないけど、センスや発想力はすごい」
このように、論理と感性は裏腹なもの、両立が難しいものとして捉えられがちです。片方は得意だけれど、もう片方は苦手、という人も少なくないでしょう。
そんな論理と感性ですが、いずれの力も向上させることは可能です。両方を場面に応じて使いこなすことができれば、意思決定の質も高まるはず。
そこで、今回から3回にわたり、シリーズ『論理と感性の「両輪」で戦う』をお届けします。
第1回のテーマは、『論理的思考を鍛える』。
ロジカルに課題を探り、解決への道を見いだすための思考の技術を説く良書5冊を選書しました。

2019年8月号掲載

思考・論理・分析 「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

論理的思考の本質や方法論を、体系的に学ぶことができる“教科書”だ。「思考とは何か」「論理とは何か」といった基本的な定義や、物事を理解するための要件、正しい論理展開の仕方など、理論から実践までを丁寧に解説。単なるマニュアル本ではない、人間の基礎的能力である思考の力を徹底して強化できる1冊である。

著 者:波頭 亮 出版社:産業能率大学出版部 発行日:2004年7月

2012年8月号掲載

あなたの思考をガイドする40の原則 クリティカル シンキング《入門篇》

人が物事を考える時、様々なバイアスがかかる。「クリティカルシンキング」とは、そうした影響を十分に自覚した上で、物事を客観的、論理的に考えようというもの。本書では、2人の心理学者が、我々が陥りがちな思考の落とし穴を明らかにしつつ、この思考法の原則を説く。1巻本の原著を2分冊にしたもので、原著の後半は《実践篇》として刊行されている。

著 者:E・B・ゼックミスタ、J・E・ジョンソン 出版社:北大路書房 発行日:1996年9月

2012年7月号掲載

新版 問題解決プロフェッショナル 思考と技術

今やビジネスにおいて、必須の基礎スキルといえる「問題解決」。本書は、その問題解決の基本となる考え方をわかりやすく説く。「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE」「ロジックツリー」など、2つの思考、2つの技術、1つのプロセスからなる、単純明快な問題解決法は、どのような場面、どんな立場の人にも役立つ。35刷を重ねたロングセラーの初改訂版。

著 者:齋藤嘉則 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2010年4月

2008年2月号掲載

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

検索エンジン等で瞬時に情報を得られる今日、単に知識を有することに優位性はない。知識を活用して自分で考え、問題を解決する力、「地頭力」こそが意味を持つ。本書では、その地頭力を6つの構成要素に分解し、各要素を効率よく鍛える方法を体系的に解説。日々トレーニングを続ければ、地頭力が向上し、あらゆる場面で実績を上げられるようになるだろう。

著 者:細谷 功 出版社:東洋経済新報社 発行日:2007年12月

2006年6月号掲載

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

「情報が多いほど、良い意思決定ができる」。これは本当だろうか? 実際は、多くの情報を集めて分析しようとすると、それに時間を取られ、肝心の意思決定の際に「時間切れ」になることが多い。では、どうすべきか? “仮説思考”を身につけることである。この思考法こそが、BCG(ボストンコンサルティンググループ)流の「3倍速で仕事を進める秘訣」だ!

著 者:内田和成 出版社:東洋経済新報社 発行日:2006年3月

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