2026.6.10

“人口”から未来を読む――高齢化・少子化・移動で起こること

“人口”から未来を読む――高齢化・少子化・移動で起こること
「少子高齢化」に長らく悩まされる日本。ですが、世界に目を向けるとその状況は大きく異なります。国連人口基金(UNFPA)が公開する「世界人口白書2025」によれば、2025年の世界人口は82億3200万人。前年よりも1億1300万人増加し、過去最高を更新しています。
人の数が変わる時、経済や社会保障、労働市場、さらには地域のあり方までもが揺らぎ始めます。その揺らぎは国境を越えて広がり、地域の安定や国際関係にまで影響を及ぼすかもしれません。人口動態は、そうした未来を予測するための重要な手がかりの1つといえます。
今回の特集では、人口の変化を軸にこれからの世界を読み解く5冊を厳選しました。いずれも、大きな視点で私たちの社会について考えるためのヒントを与えてくれます。

2022年8月号掲載

人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小

1990年頃からの中国の台頭、ソ連崩壊に伴う東欧の世界経済への再統合で、世界の労働力は増大し、国家間の所得格差は改善した。だが、高齢者の増加により、今後、世界の人口構成は劇変し、グローバル化も減速する。世界経済の未来はどうなるのか? 過去30年と今後30年における世界経済の長期トレンドを分析し、警告を発する。

著 者:チャールズ・グッドハート、マノジ・プラダン 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2022年5月
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2023年3月号掲載

米国防総省・人口統計コンサルタントの 人類超長期予測 ――80億人の地球は、人口減少の未来に向かうのか

出生・死亡・移動。人口動態の変化が、政治や経済、社会を変えていく ―― 。米国防総省・人口統計コンサルタントが“人口”という観点から、人類の未来を見通した。格差拡大や少子高齢化、移民問題など、いま世界が直面している課題は、今後どうなるのか。各種データを駆使して予測し、良き未来とするための道筋を示す。

著 者:ジェニファー・D・シュバ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2022年12月
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2024年4月号掲載

人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

アフリカの人口爆発、移民の増加、高齢者の急増による経済成長の鈍化…。今後の世界のあり方は、「人口動態」がカギを握っている。人口学者の著者は、今日、人口動態は経済発展ではなく、文化や価値観で決まると指摘。データを基に、人口の変動、未来を語る。少子高齢化に拍車がかかる日本の将来を考える上で、示唆に富む書だ。

著 者:ポール・モーランド 出版社:NHK出版 発行日:2024年1月
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2017年8月号掲載

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

人口の将来推計に基づき、日本の未来に起こり得る問題を年代順にまとめ、その対策を記した書である。2020年、女性の半数が50歳超に。2030年、百貨店や銀行、老人ホームが地方から消失。2042年、高齢者人口がピークを迎える…。こうした未曾有の事態を乗り越え、小さくとも豊かな国であり続けるための処方箋を示す。

著 者:河合雅司 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2017年6月
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2022年7月号掲載

世界少子化考 子供が増えれば幸せなのか

出生率が下がり続け、2100年の人口は今の半分、6000万人になると見られる日本。少子化対策は、喫緊の課題とされる。だが、少子化は悪いことなのか? 世界に目を向ければ、受け止め方や対策は様々だ。中国、フランス、イスラエル…。毎日新聞外信部の記者たちが、各国の現状を報告、日本の少子化対策のヒントを提供する。

著 者:毎日新聞取材班 出版社:毎日新聞出版 発行日:2022年4月
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