2017年11月号掲載

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉――富の追求、ビジネス、処世について

Original Title :THE TAO OF CHARLIE MUNGER:A Compilation of Quotes from Berkshire Hathaway's Vice Chairman on Life, Business, and the Pursuit of Wealth

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著者紹介

概要

世界屈指の投資会社バークシャー・ハザウェイの副会長、チャーリー・マンガーの箴言を収録。会長のウォーレン・バフェットは言う。「そこそこの会社を割安な価格で買おうとするのではなく、すばらしい会社を適正な価格で買いなさい」という彼の指示に従った結果が、今の同社だと。そんな天才投資家の珠玉の言葉を披露する。

要約

伝説的投資家チャーリー・マンガー

 20世紀および21世紀を代表する伝説的な投資家、チャーリー・マンガー。今日、93歳のマンガーは時価総額3620億ドルのバークシャー・ハザウェイの副会長である。

 同社会長兼CEOのウォーレン・バフェットは、マンガーについて次のように語っている。

 「チャーリーの最大の功績は、今日のバークシャー・ハザウェイを設計したことである。彼が私に示した青写真はシンプルだった。そこそこ(フェア)の会社を割安(ワンダフル)な価格で買おうとするのではなく、すばらしい(ワンダフル)会社を適正(フェア)な価格で買いなさい ―― この指示通りに投資事業を進めてきた結果として、現在のバークシャーがある」

 マンガーは、1924年にネブラスカ州オマハに生まれた。高校卒業後、ミシガン大学に入学。しかし真珠湾攻撃の1年後、大学を中退して陸軍航空隊に入隊した。戦争が終結すると、ハーバード大学ロースクールに入学。1948年、優秀な成績で卒業し、法律事務所に入った。そこで数多くの不動産取引などに携わり、ビジネスを学んだ。

 1959年の夏、彼は友人からウォーレン・バフェットを紹介された。たちまち2人は意気投合し、ビジネスと株式について熱心に語り合った。これが2人の馴れ初めだった。

 その後、マンガーは友人と投資パートナーシップを設立。1961~69年、年率平均37.1%という驚くべきリターンを達成した。だが1973~74年の株価暴落で痛手を負い、75年にファンドを閉鎖。14年間の年率平均リターンは24.3%だった。

 1979年に、マンガーはバークシャー・ハザウェイの筆頭副会長に就任した。それ以来、投資と経営に関する意思決定に際して、マンガーはバフェットを支え続けてきた。

 バフェットは、自身の投資スタイルを振り返り、マンガーの影響について次のように述べた。

 

投資、事業、人生についての金言

 では、マンガーにとっての投資、事業、そして人生とは? 彼の言葉から読み解いていこう。

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