2019年10月号掲載

ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版) 株式投資の不滅の真理

Original Title :A Random Walk Down Wall Street

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著者紹介

概要

「株式投資の不滅の真理」を説き、世界中で読まれてきた古典的名著の最新版だ。今回の改訂では、リタイア世代の投資方針など、時代に即した項目が追加された。そして初版以来、一貫して変わらないのが、「個人投資家にとってはインデックス・ファンドへの投資がベスト」という主張。なぜベストなのか、その理由が示される。

要約

プロの投資家の成績表

 一般の投資家は、ウォール街のプロには太刀打ちできないと言われている。複雑なデリバティブ商品やコンピュータを使ったトレーディング手法を駆使する専門家たちには勝てない、と。

 しかし、事実は全く逆だ。個人投資家は、少なくとも専門家と同じか、場合によってはそれを上回る、優れた運用成果を上げることもできる。

 その根拠となるのが、「ランダム・ウォーク理論」である。ランダム・ウォークとは「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能である」ということを意味する言葉だ。

 これを株式市場に当てはめると、株価が短期的にどの方向に変化するかを予測するのは難しい、ということだ。すなわち、投資顧問サービスや証券アナリストの収益予想、複雑なチャートのパターン分析などを用いても無駄だということである。

 だが、この理論を疑問視する人も多い。そこで、プロのファンド・マネジャーの手口と成績に焦点を当て、私の主張を検証していくことにしよう。

 株価予想の手法は多彩である。しかし、大多数の人は、「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」のいずれかを用いるのが普通だ。

テクニカル分析とその問題点

 テクニカル分析とは、株価チャートを作り、それを解釈することだ。この信奉者たちは「チャーティスト」と呼ばれる。

 多くのチャーティストの信ずるところによれば、株価の動きのうち、合理的に説明のつく部分は10%くらいで、残りの90%は心理的な要因によるものである。彼らは、投資に勝つコツは、他のプレーヤーの行動を読むことだと考えている。

 だが、テクニカル分析が理論的におかしい点は多い。

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