2017年8月号掲載

答え方が人生を変える

コミュニケーション・心理学スキル・能力開発

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著者紹介

概要

「答えは短く、簡潔に」とよくいわれる。しかし、話すコミュニケーションでは、これは駄目。相手を満足させ、自分をアピールするには、質問が求めることだけでなく、価値ある情報をプラスして答えることが大切。そんな“最強の答え方”を、85カ国延べ2万5000人以上にコミュニケーションを指導した言語学者が伝授する。

要約

質問を「リープ(跳躍)」する戦術

 私はこれまで、85カ国の延べ2万5000人以上にコミュニケーションを指導してきた。その経験と分析から、シンプルかつ絶大な効果がある質問への答え方を発見した。

 この最強の答え方を、私は「質問を『リープ(跳躍)』する戦術」と呼んでいる。

 「リープ」とは、ジャンプと同じように「跳ねる」という意味だが、より高く、より遠くへというニュアンスを含み、とりわけ未来の進歩や成功へと向かう飛躍的な行動を指して使われる。

 では、「質問を『リープ(跳躍)』する戦術」とは、具体的にどんな戦術なのか?

 ひと言で言えば、「質問が求めることだけに答えるのではなく、あなたと相手の目的にとって価値ある情報を追加して答えること」。

 つまり、質問のフレームに留まることなく、あえて有用な情報を入れて跳び出すことによって、お互いの目的達成を目指す建設的な答え方だ。

 例えば小腹が減ったあなたがカフェで、シナモンレーズンベーグルを注文したとする。注文を聞いたスタッフがコミュニケーション能力に長けた人物なら、「シナモンレーズンベーグルは売り切れです」とは答えない。例えばこう答えるだろう。

 「たった今、最後のシナモンレーズンベーグルが売れてしまって。ブルーベリーならば焼きたてです」

 それは、質問以上のことを答えている点だ。あなたの目的(空腹をおいしいもので満たしたい)と、自分の目的(ベーグルを売りたい)のための価値ある情報、つまり「焼きたてのブルーベリーベーグル」という代替案を提示し、建設的にお互いの目的を実現しようとしているのだ。

 また、答えの冒頭部分は、あなたにとり、「この時間帯は売り切れの可能性がある」という役に立つ情報だろう。他方、周りの客に「うちの店のベーグルは超人気なんです」と宣伝しているのと同じことになり、店にとっても価値が高い答えだ。

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