2017年3月号掲載

私の生活流儀

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著者紹介

概要

学者にして、億万長者。研究生活のかたわら、独自の蓄財投資法と生活哲学で、巨億の富を築いた本多静六氏が、健康長寿法や暮らし方、考え方を綴った。「買ったつもりで貯金する『つもり貯金』」「家庭内のもめ事をジャンケンで解決する『ジャン憲法』」等々、時を超えて役立つ知恵の数々が説かれる。1951年刊の同名書の文庫版。

要約

私の健康長寿法

 世の中は、ままならぬものである。

 ままならぬ世の中に生まれて、ままならぬ世の中に住んで、ままにならぬ世の中を今さら歎いたとて始まらないであろう。

 私は、このままにならぬ世の中に処して、これをままにするただ1つの秘法を知っている。それは、この世の中を、ままならぬまま、在るがままに観じて、避けず、おそれず、自らの努力を、これに適応させていくことである ―― 。

私の健康法と私の生活

 私は今年86を数えるに至ったが、腰も曲がらず、目も耳も、そして口もまた達者だ。一番自慢なのは足で、今でも日に2、3里の道は平気だ。

 といっても、別にこれといった特異の健康法はなく、ただ自然に実行してきた生活法が、たまたま、いわゆる健康法に適う結果となっただけだ。健康法は常に生活自体の中にある。生活に含まれた、不断の心掛けの中にある。

 いつでも元気で働ける ―― それが、本当の健康体である。いつまでも元気で働きつづけられる ―― これが、本当の長寿法なのである。

 この他に何があろうというのか。健康がすべてのモトであることは今さらいうまでもない。だが、私は別に自分の健康法などに注意しなかった。ただ毎日の仕事に専心努力して、職業を道楽化し、その道楽に精進しつづけただけで、今強いて「何が健康法になったかな」と思い返してみると、だいたい次のようなものが思い浮かぶ。

 これは主として中年以後の事柄だ。

  • ・食物はすべてゆっくり噛みしめた。
  • ・飲、食、性の三欲を八分目に減ずること。
  • ・食後は必ず15分ないし30分は安息し、時によって眠ることもあった。
  • ・時々、大の字なりに寝ころんで、思い切って手足を伸ばした。
  • ・冷水浴を相当期間つづけた。
  • ・自分が出しゃばらずともすむ社交上の会合や、夜の宴会などにはできるだけ出席せず、平和な家庭生活を楽しむようにつとめた。
  • ・夜間の8時から10時頃まで、約2時間ずつ徒歩運動に充てることにした。
  • ・常に花卉園芸にしたしみ、樹木の成長をこのうえない楽しみにした。
  • ・自分の身の回りはすべて自分で処理した。
  • ・自分の現在の境遇は、常に過分であると感謝し、何事にも不平不満を抱かないようにした。

集団自殺から逃れよ

 同師は人に健康長寿の法を問われると、「正しい生活、八分目の食事」と答えていたといわれる。

 和尚の示すとおり、誰でも不養生、不自然の贅沢生活をしない限り、100歳以上は生きられる。世人の大多数がこれに及ばないのは、ケガをするとか、神経衰弱に陥るとか、または不衛生、不自然の生活を不知不識のうちに繰り返すからだ。

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