LIFE SHIFT

Original Title :The 100-YEAR LIFE

人生論社会・政治
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著者紹介

概要

同じ会社でずっと働き、65歳で定年を迎える ―― 。こうした従来の常識は、人が100年以上生きる時代には通用しない! 長寿化の進行に合わせ、人々の働き方、考え方をどう変えるべきか。世界で活躍するビジネス思想家たちが、“100年時代”の新しい生き方を提示する。長寿化の先頭を歩む日本にとり、学ぶべきことは多い。

要約

教育・仕事・引退モデルの崩壊

 私たちは今、途方もない変化のただ中にいる。その大きな変化とは、長寿化の進行である。

 推計によると、2007年に米国やカナダ、イタリア、フランスで生まれた子どもの50%は、少なくとも104歳まで生きる。日本の子どもに至っては、107歳まで生きる確率が50%ある。

 過去200年、平均寿命は右肩上がりで延びてきた。1840年以降、最も長寿の国の平均寿命は10年ごとに2~3年ずつ延びている。しかも、このペースが減速する気配は見られない。端的に言えば、若い人ほど長く生きる可能性が高いのだ。

 すなわち、上述のように、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101~102歳という計算になる。さらに10年前の1987年生まれの人は98~100歳だ。1977年生まれは95~98歳、1957年生まれは89~94歳となる。

 人が100年以上生きる時代 ―― 「100年ライフ」の到来で、私たちの人生はどう変わるのか。

 ここでは別々の世代に属する3人の人物を登場させ、100年ライフのお金の問題を見ていこう。3人の名前は、ジャック、ジミー、ジェーン。彼らの勤労年数と引退年数の関係を検討し、老後の生活資金を確保するために、勤労時代にどれだけ蓄えればいいかを推計する。この3つのモデルでは、次の4つの要素を基に計算した。

  • ・老後の生活資金は、引退前の最終年間所得の50%の収入を毎年確保することを目指す。
  • ・長期の投資利益率、つまり長い目で見た貯蓄や投資の利回りは、年平均3%とみなす。
  • ・所得上昇のペースは、年平均4%と想定する。
  • ・誰もが65歳での引退を望むと仮定する。

ジャック(1945年生まれ)

 1945年生まれのジャックは20歳で大学を出て、仕事の世界に入った。エンジニアとして成功を収め、最後には会社の上級幹部にまでなった。景気後退に見舞われ、職を失うこともあったが、全体としては順調な職業人生を送ることができた。42年間勤労し、62歳で引退。70歳で世を去った。

 ジャックの場合、お金の面では良好な人生だった。彼には老後の生活資金の源が3種類あった。公的年金、企業年金、そして個人の蓄えだ。

 ジャックは最終所得の10%相当を公的年金から受給できた。加えて、最終所得の20%程度の企業年金を受け取れた。そのため、最終所得の50%程度の生活資金を確保するためには、あと20%分の貯蓄をすれば足りた。

 もう1つ大きな好材料は、42年の勤労期間に対し、引退期間が8年にとどまったことだ。

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