2014年6月号掲載

独裁力 ビジネスパーソンのための権力学入門

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著者紹介

概要

権力、独裁というと、悪いイメージがつきまとう。だが、変化の激しい今日、コンセンサスを重視しすぎる組織では生き残れない。リーダーには、権力を掌握し、組織の戦力をフル動員する力、「独裁力」が必要だと著者はいう。良い悪いというフレームではなく、目的のため、ニュートラルに考え権力を使う。その大切さを説き、独裁力を発揮するための方法を伝授する。

要約

「独裁力」とは何か?

 組織を率いて意思決定を行い、実行し、結果を出す力。それが、「独裁力」である。

 組織が変化に耐えて生き残るためには、独裁力が必要である。

 なぜなら、組織を取り巻く環境は、国内・海外ともに急激に変化しているからだ。そんな中で、コンセンサスを重視しすぎる組織や、変化を嫌う人たちばかりの組織だと、生き残れない。

 強い組織や大きな組織が生き残るのではなく、変化に対応できる組織だけが生き残れるのだ。

独裁力とは、コンセプトを現実にする能力

 何かを組織を通じて成し遂げたい、という強烈な思いのある人こそ、独裁力を備える必要がある。

 自分の成し遂げたいコンセプトが明確な人は、あるべき姿を具体的にイメージできているはずだ。

 それを現実化するには、どうすればよいのか?

 軍事戦略用語で、軍事力を準備、輸送、展開して、軍事作戦を遂行することを「戦力投射(プロジェクション)能力」という。

 いかにいい戦略があり、戦力が揃っていても、それを現実世界に投射する能力がなければ、無用の長物となる。

 現実世界に「投射」する際に必要となるのが、権力を掌握し、組織の持てる戦力をフル動員することである。これが、独裁力である。

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