2017.8.10

“いい人”からの卒業 ―― 仕事のデキる “悪者”学

“いい人”からの卒業 ―― 仕事のデキる “悪者”学
誠実さや思いやりがあることは、人として、またビジネスパーソンとして重要な資質です。
とはいえ、“いい人”であれば、仕事がうまくいくのかというと、そういうわけでもありません。そうした資質が部下を失望させたり、企業を破綻に追い込んだりするケースが少なからず存在するからです。
考え方や価値観の違う相手と仕事をし、成功を収めるには、綺麗ごとだけではうまくいかない ―― それもまた事実でしょう。そこで今回は、ビジネスにおける“必要悪”ともいうべき知恵を説いた7冊をピックアップしました。
権力をうまく握り組織を動かす方法、他者との駆け引きを制する秘訣…。いずれも、デキるビジネスパーソンになる上で役立つものばかりですが、実践する場合はくれぐれもご注意を!?

2016年9月号掲載

悪いヤツほど出世する

「リーダーは信頼を得よ」「最後に頼れる人であれ」…。リーダーシップに関する本や研修などでは、こう説かれる。だが、それを知っているであろうリーダーが、部下を失望させ、会社を破綻させたりしている。なぜか? スタンフォード大学ビジネススクール教授が、実例を挙げ、巷にはびこるリーダー論の「ウソ」を暴く。

著 者:ジェフリー・フェファー 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2016年6月

2016年10月号掲載

組織サバイバルの教科書 韓非子

中国の春秋戦国時代の書、『韓非子』。全編を性悪説の哲学が貫き、きれいごとだけではない、卓越した権力論が説かれる。それゆえ「経営者が愛読しているにもかかわらず、それがほとんど口外されない名著」と評される。本書では、同時代の孔子の『論語』と対比しつつ、現代にも通じる『韓非子』の人間観、組織観を解説する。

著 者:守屋 淳 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2016年8月

2014年6月号掲載

独裁力 ビジネスパーソンのための権力学入門

権力、独裁というと、悪いイメージがつきまとう。だが、変化の激しい今日、コンセンサスを重視しすぎる組織では生き残れない。リーダーには、権力を掌握し、組織の戦力をフル動員する力、「独裁力」が必要だと著者はいう。良い悪いというフレームではなく、目的のため、ニュートラルに考え権力を使う。その大切さを説き、独裁力を発揮するための方法を伝授する。

著 者:木谷哲夫 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 発行日:2014年4月

2013年8月号掲載

秘密の成功哲学 厚黒学

『厚黒学』とは、清朝末期に著された、英雄になるための研究書のこと。「面の皮の厚さと腹黒さが激動の時代を生き抜いていく秘訣」と説くこの書を中心に、実践編にあたる『厚黒伝習録』など関連書籍を、中国文学者の守屋洋氏が翻訳、解説した。今なお中国で読み継がれる“裏の帝王学”を繙けば、中国人のしたたかな駆け引き、振る舞いの秘密が見えてくる!

著 者:守屋 洋 出版社:学研パブリッシング 発行日:2013年6月

2011年9月号掲載

「権力」を握る人の法則

立身出世して、「権力」を手にするにはどうすればよいのか。「権力や地位を手に入れることは、ほとんどの人にとって可能である」と語るスタンフォード大学ビジネススクールの教授が、長年の調査研究を基に、その方法を伝授。コネの作り方、人脈の開拓法、周囲の評判を高める方法等々、権力を握るためのノウハウ、そして出世する人に共通する資質などを明かす。

著 者:ジェフリー・フェファー 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2011年7月

2008年8月号掲載

できる上司は「しかけ」を使う “やる気”が驚くほど上がる44の方法

部下のやる気を引き出し、会社をもっと魅力的にするにはどうすればいいのか。社長、幹部、上司が共通に抱える、そんな悩みを解決するための「しかけ」と「コツ」がある。それは「ちょっとしたひと言」や「たった1枚のシート」など、いずれも驚くほどシンプルなものだ。1000社以上で採用されて大きな効果を上げてきた、そのメソッドの数々を紹介する。

著 者:白潟敏朗 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2008年6月

2000年2月号掲載

君主論

言わずと知れた、近代政治学の古典である。「マキアヴェリズム」(権謀術数主義)の語源となった著者は、ルネサンス末期のイタリアの人。共和政のフィレンツェ市政府の書記官として外交・軍事面で活躍したが、共和政の崩壊に伴い、職を追われた。『君主論』では、その実体験を生かして、政治の現実を踏まえた統治術、人間操縦術を詳しく説いている。

著 者:ニッコロ・マキアヴェッリ 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2004年12月

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