2007年9月号掲載

会社で心を病むということ

会社で心を病むということ ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

会社で心を病む人が増えている。能力至上主義の名の下、自由裁量権は低いまま、仕事量が増えた結果、まじめに働く人が疲れきっているのだ。本書では、精神科産業医の著者がその経験をもとに、こうした会社における心の病を解説。ストレス耐性の個人差や職種ごとのストレス許容度、心を病む部下への接し方等々、メンタルヘルスに関する正しい知識、対策を語る。

要約

増えてきた「現代型」うつ病

 会社で心を病む人が年々増加している。

 そのためか、「うつ病」という病名が広く知られるようになり、企業もその対策に重い腰を上げるようになってきた。しかし、いまだに「自分には関係がない」と考えるビジネスマンは多い。

 この誤った考えがある限り、どのような対策を講じようと、うつ病を予防することはできない。うつ病は、誰もがなる可能性がある病気なのだ。

*  *  *

 最近、うつ病が社会的に認知され、多くの人が気軽に精神科クリニックを訪れるようになった。だが、そのことは困った状況をも生み出している。

 それは「現代型」うつ病が多く見られるようになったことである。

 この現代型うつ病の特徴は、本人が自分でうつ病だと診断し、精神科クリニックを訪れることだ。

 確かに症状だけ見るとうつ状態といえるが、過重労働が原因のうつ病とは明らかに状況が違う。

 例えば、高卒で工場勤務を始めた20代前半の男性の場合、班長になってしばらくすると、会社を休むようになった。通勤電車に乗ると吐き気がするなど、症状は明らかなうつ状態を示していたので、1カ月の休職扱いとなった。

 その後、抗うつ剤などの投与で症状が良くなったため、リハビリ出勤をしながら職場復帰した。ところが、2週間目に再びうつの症状が出た。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

良心をもたない人たちへの対処法

マーサ・スタウト 草思社

メンタルが強い人がやめた13の習慣

エイミー・モーリン 講談社(講談社+α新書)

「本当の自分」がわかる心理学 すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある

シュテファニー・シュタール 大和書房

マインドセット 「やればできる!」の研究

キャロル・S・ドゥエック 草思社