2019.5.10

ストレスと上手につきあう

ストレスと上手につきあう
4月に入社・異動した社会人が、新しい環境になじめず、ストレスによる心身の不調を訴える ―― 。ゴールデンウィークが明けると、いわゆる「五月病」の症状に悩まされる人が増え始めます。
環境の変化にさらされることの多いビジネスパーソンがストレスと上手につきあっていくには、どうすればよいのでしょうか。
今回は、その処方箋となる7冊を紹介します。
困難な状況をポジティブに捉える、生活の中にユーモアを取り入れる、今この時に集中する…。
これらの書籍が説くストレスとの向き合い方、心を静めるためのスキルは、職場はもちろん、日常生活の様々な場面でも参考になるはずです。

2017年9月号掲載

忘れる力

過去の苦い思い出や、許せない出来事。人は、消化しきれない多くの悩み、苦しみを抱えて生きている。これらを手放し、波立った心を静めるにはどうすればいいのか。必要なのは、「忘れる力」だ。ものの見方を少し変え、ちょっとした日常の工夫で、上手に忘れる。そのためのヒントを、奥深い禅の教えを通じて平易に説く。

著 者:平井正修 出版社:三笠書房 発行日:2017年7月

2016年3月号掲載

男はなぜこんなに苦しいのか

アルコールを飲まないとリラックスできない、仕事の苦労を相談する友人がおらず苦しい…。ビジネス環境が大きく変わる中、ストレスを抱え、心の不調を訴える男性が増えている。彼らは何に苦しめられているのか? ストレス予防のために何をすべきか? ストレスから「今すぐ」抜け出す思考法を、心療内科医が紹介する。

著 者:海原純子 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2016年1月

2016年11月号掲載

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

「ストレスは健康に悪い」。医師や心理学者をはじめ、多くの人がそう信じている。だが、実際はその「思い込み」によって、健康を害しているとしたら ―― ? スタンフォード大学の心理学者が、医学や心理学、神経科学の最新の知見を踏まえ、ストレスに関する誤解、心身にもたらす意外な効用などについて説く。

著 者:ケリー・マクゴニガル 出版社:大和書房 発行日:2015年11月

2019年2月号掲載

「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネジメント実践講座

怒りの感情と上手に付き合う技術、「アンガーマネジメント」。その基本となる考え方や実践法を説いた教科書である。イラッとしたら6秒待つ、心の中で「許せる/許せない」の境界を明確にする等々、具体的なテクニックも多数紹介。多様な価値観が入り混じり、ストレスが蔓延する今の世の中を生きる上で、有用な1冊だ。

著 者:安藤俊介 出版社:PHP研究所(PHPビジネス新書) 発行日:2018年11月

2012年9月号掲載

笑いの治癒力

自称“愉快学者”の著者は言う。「ユーモアは逆境に立ち向かい、乗り越える手助けをしてくれる」と。実際、医療現場をはじめ、ユーモアは様々な場で盛んに利用されている。まさに笑いに勝る良薬なし、である。本書では、ユーモアが有する心理的、生理的効果を解き明かすとともに、辛い時、生活の中にそれをどう取り入れればよいかを、実例を交え具体的に説く。

著 者:アレン・クライン 出版社:創元社 発行日:1997年7月

2011年7月号掲載

折れない心をつくる シンプルな習慣

とかく心身に負荷がかかりがちな現代社会。そんな中、精神的にタフな「折れない心」を持つにはどうすればよいか、その方法を紹介した書である。ちょっと口癖を変える、ちょっと呼吸を変えるなど、簡単でありながら、しなやかな心をつくる上で効果的な実践法の数々が披露される。巻末には、自分の考え方の癖をチェックし、修正するのに役立つ、書き込み欄を付す。

著 者:渡部 卓 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2011年4月

2007年9月号掲載

会社で心を病むということ

会社で心を病む人が増えている。能力至上主義の名の下、自由裁量権は低いまま、仕事量が増えた結果、まじめに働く人が疲れきっているのだ。本書では、精神科産業医の著者がその経験をもとに、こうした会社における心の病を解説。ストレス耐性の個人差や職種ごとのストレス許容度、心を病む部下への接し方等々、メンタルヘルスに関する正しい知識、対策を語る。

著 者:松崎一葉 出版社:東洋経済新報社 発行日:2007年7月

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