2006年5月号掲載
宇宙を味方にする方程式
著者紹介
概要
「ミスを犯しながら学習していくのが人間なのだから、完全主義はやめよう」「体重を減らしたいのであれば、食べ物に向かって『私、食べれば食べるほどやせちゃうのよね』と言い聞かせながら食べるのです」「人生を否定的に評価している人は、『生きているのがそんなにつらいんだったら早く死んじゃいましょうね』と体が反応するのです」…。肩の凝らない人生論。
要約
宇宙にある様々な方程式
人間観察をしていると、あることに気づく。
それは、「ある症状なり傾向なりを持っている人には共通項がある」ということだ。
この共通項のことを「宇宙方程式」「宇宙の法則」と呼ぶ著者は、これまでに約2000個の方程式を見つけた。例えば ——
花粉症になる人の方程式
花粉症の人によく見られる共通項は、「完全主義者」だということ。
完全主義者とは、物事を完全に完璧にやらなければいけないと思い込んでいる人のことである。
「92点取れたのだからよくやった」と思える人は花粉症にはなりにくい。92点取れたのに「まだ8点足りない」と言っている人、すなわち「足りない、まだまだ」と言っている完全主義者が花粉症になりやすい。
だから、花粉症を治そうと思うなら、いいかげんな人になること。「いいかげん」とは、「よいかげん」という意味だ。つまり「よいかげんで自分の能力に見合った自分の生き方をする」のである。
絶対に太りたくない人のダイエット方程式
世の中の、太り加減の人たちにも共通点がある。「私、何食べても太っちゃうのよね」と、食べ物に言い聞かせて食べているのだ。
そう言い聞かされて体の中に入った食べ物・飲み物は、「この人を膨らまさなくちゃいけなかった」と、一生懸命その人を膨らませてしまう。
食べ物・飲み物はその通りに情報を持っていて、ちゃんと体をそのようにしようとするのだ。
何を食べるにも「どんなに食べても絶対太らないのよね」と言い聞かせながら食べていると、体の中に入ったものは溜まらない。