2025.9.16

編集部:福尾

宇宙を味方にする「そ・わ・か」の力。掃除・笑い・感謝で人生はもっと輝く!

宇宙を味方にする「そ・わ・か」の力。掃除・笑い・感謝で人生はもっと輝く!

宇宙スケールで見ると、日々の悩みは小さなもの

 3歳の息子に恐竜図鑑や絵本『せいめいのれきし』を読み聞かせていると、時のスケールに圧倒されることがあります。

 

 地球に生命が誕生したのは、今からおよそ38億年前のこと。その後、数十億年を経て、恐竜が地球を支配する時代が訪れます。彼らは、2億3000万年ほど前から6600万年前まで ―― 1億6000万年近くという気の遠くなるような期間、栄えていました。一方、私たち人類が登場したのは、わずか20万年前にすぎません。

 

 さらに、科学者の予測によれば、2億5000万年後には、気温40~50度を上回る灼熱の「超大陸」が形成され、人類をはじめとする哺乳類は地球上から姿を消す可能性があるそうです。その頃には、別の生き物やAIが地球を支配しているかもしれませんね。

 恐竜の時代、人類の時代、そして未来――。壮大なスケールで地球が変わっていく間も、宇宙はただそこに広がり続けます。

 

 私たちは日常、仕事や人間関係、ささいなトラブルに心を煩わせています。しかし、宇宙的な視点に立てば、それらは実に小さな悩みにすぎないと気づかされます。

 

 そこで、今週は2006年刊行のロングセラー『宇宙を味方にする方程式』をpick up。この壮大なスケールの宇宙を人生の味方につければ、もっと楽しく生きられる ―― そんな視点を与えてくれる1冊です。

「正観さん」が解き明かした「宇宙の法則」

 著者の小林正観氏は、超常現象や人間の潜在能力に関心を抱き、旅行作家のかたわら研究を続けた人物です。穏やかでユーモラスな語り口が人気を集め、多くのファンから「正観さん」と呼ばれて親しまれました。2011年に62歳で逝去されましたが、その著作は今も広く読み継がれています。

 

 本書は、正観さんが40年にわたり観察と探究を重ね、ついに見出したという「宇宙の法則」をまとめたものです。その目次を開くと、思わず目を引く見出しが並びます。

 

  • ・花粉症になる人の方程式
  • ・倒産する会社の方程式
  • ・絶対に太りたくない人のためのダイエット方程式
  • ・お金に困らなくなるための方程式
  • ・病気にならない体をつくる方程式
  • ・毎日が楽しくて仕方なくなる方法

 

 まるで人生の百科事典のようですが、その切り口はユニークです。

 例えば「花粉症になる人の方程式」では、花粉症の人の多くは「完全主義者」であると指摘されます。にわかには信じがたいですが、正観さんは日常生活の中で観察を重ね、花粉症の人に共通する気質を導き出したといいます。しかも、こうした「宇宙の法則」は2000個もあるとのこと。正観さんは次のように語ります。

 

「ある症状なり傾向なりを持っている人には共通項がある」というものの見方をしていくと、人生がかなりおもしろくなります。

 (『宇宙を味方にする方程式』15ページ)

 

 花粉症を治したければ「いいかげんな人になること」と正観さんは言います。突拍子もないようですが、読んでいくと著者なりの理屈があり、思わず納得させられるのが本書の魅力です。

人生を変える「そ・わ・か」の力

 本書『宇宙を味方にする方程式』の中で、心に残るのが「そ・わ・か」という考え方です。仏教用語の「ソワカ」は「功徳あれ」「成就あれ」を意味するサンスクリット語に由来しますが、正観さんが説く「そ・わ・か」はもっとシンプル。「掃除・笑い・感謝」の頭文字をとったものです。

 

 正観さんによれば、人生で直面するお金、健康、人間関係といった大きな悩みは、この3つで解決できるといいます。

 

お金と仕事の問題は、「掃除」をしていればなくなってしまう。

体と健康の問題は、「笑って」いればいい。

人間関係については、感謝、「ありがとう」を言っていればいい。

(『宇宙を味方にする方程式』202ページ)

 

 まず「掃除」。お金や仕事の悩みは、家の水回りをきれいにすることで自然と解消されていく、と正観さんは説きます。根拠はともかく、掃除をすると実際に気分が整い、行動が変わるのは確かです。

 

 次に「笑い」。笑えば笑うほど神様が味方してくれるといいます。

 正観さん曰く、内容が面白くて笑うのは初級、つまらなくても笑えるのは中級、理解できなくてもとりあえず笑うのが上級だそうです。笑いとはすなわち「肯定」であり、人や自分に厳しい人はなかなか笑えない、と正観さんは指摘します。笑うことで心身が緩み、免疫力さえ高まる ―― これも宇宙の法則の1つです。

 

 最後は「感謝」。多くの自己啓発本が感謝の力を語りますが、正観さんは「心で思うだけでは足りない、口に出すことが大切」と強調します。日々の現象に対して「うれしい、楽しい、幸せ、愛している、大好き、ありがとう、ついている」と肯定的な言葉を繰り返す。それが神様を味方にするコツだといいます。

 

 例えば、病気でさえ、「病気になったことで健康のありがたさに気づける」と受けとめ、「ああ、うれしい」と言葉にする。その積み重ねが、毎日を喜びと感謝に満ちたものに変えていくと伝えています。

毎日を軽やかに生きるヒント

 正観さんが言うように、結局のところ、人生は「そ・わ・か」に尽きるのかもしれません。掃除をする、笑う、感謝を口にする ―― それだけで悩みは軽くなり、日常が少しずつ明るくなるように思います。この本はそんなシンプルで実践的な知恵を授けてくれる1冊です。

 

 秋の始まりは、夏の疲れが出やすく気分も落ち込みがちな季節。そんな時こそ本書『宇宙を味方にする方程式』を開いてみてください。「そ・わ・か」という3文字が、驚くほど軽やかに心に響き、前向きな気持ちにしてくれるはずです。

(編集部・福尾)

*  *  *

 「編集部員が選ぶ今週のPick Up本」は、日々多くのビジネス書を読み込み、その内容を要約している編集部員が、これまでに『TOPPOINT』に掲載した本の中から「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Upし、独自の視点から読みどころを紹介するコーナーです。この記事にご興味を持たれた方は、ぜひその本をご購入のうえ通読されることをお薦めします。きっと、あなたにとって“一読の価値ある本”となることでしょう。このコーナーが、読者の皆さまと良書との出合いのきっかけとなれば幸いです。

 

2006年5月号掲載

宇宙を味方にする方程式

「ミスを犯しながら学習していくのが人間なのだから、完全主義はやめよう」「体重を減らしたいのであれば、食べ物に向かって『私、食べれば食べるほどやせちゃうのよね』と言い聞かせながら食べるのです」「人生を否定的に評価している人は、『生きているのがそんなにつらいんだったら早く死んじゃいましょうね』と体が反応するのです」…。肩の凝らない人生論。

著 者:小林正観 出版社:致知出版社 発行日:2006年3月
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