2020.1.10

古典に学ぶ「西洋思想」

古典に学ぶ「西洋思想」
西洋の哲人は、その生涯を通じて、世界の真理を追究してきました。
デカルトは、論理的思考の原点となる方法を見いだし、近代以降の学問の基礎を形作りました。
また、「3大幸福論」で有名なヒルティ、アラン、ラッセルは、人生をより良く生きる方法を考察しました。
今回は、そんな哲人たちが著した古典的名著を紹介します。
上記の他にも、マキアヴェッリやスマイルズらの代表作を厳選しています。
2020年代は、変化の速度がさらに増し、これまで以上に先行きが読めない不透明な時代になるでしょう。
そうした時代を手探りで進む上で、これらの書が指針となれば幸いです。

2018年12月号掲載

方法序説

『方法序説』は1637年に世に出た。原題は「理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法の話〔序説〕」。真理を見いだすための方法を求め、思索を重ねたデカルト、41歳の時の著作である。考える私、自らの思想や生を導く規準…。示される新しい哲学の根本原理や方法は、近代以降の学問の基礎をなすものといえる。

著 者:デカルト 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1997年7月

2015年8月号掲載

自省録

第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウス・アントーニーヌス。良く国を治めたことから、「五賢帝」の一人とされる。哲学的思索を好み、折に触れ、自省自戒の言葉や人間の義務や幸福について書き留めた。それが、この『自省録』だ。自らのために書いたものだが、真摯な内省に基づく言葉は色あせず、今に生きる私たちにも、貴重な気付きを与えてくれる。

著 者:マルクス・アウレーリウス 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1956年10月

2014年9月号掲載

アラン幸福論

様々な訳で親しまれてきた、フランスの哲学者アランの『幸福論』を、画期的新訳で紹介する。文体が独特な原文を読みやすくするため、接続詞や説明を補足。また、各項目の最初には楽しいイラストとともに、その項のキーワードを掲載。ポイントが一目瞭然で理解しやすい。原著は約90年前のものだが、その内容は私たちの心に今も響き、気づかされることは多い。

著 者:アラン 出版社:日経BP社 発行日:2014年7月

2007年2月号掲載

ラッセル 幸福論

いわゆる“世界三大幸福論”の1つ。アランの幸福論は文学的、ヒルティの幸福論は倫理的、道徳的という特徴を持つが、このラッセルの幸福論は実用主義的といえるだろう。英国の思想家ラッセルが、不幸の原因と、幸福になるための知恵を解き明かす。不幸の原因を分析した部分では身につまされ、後半では「それでも幸福になれる」と勇気を与えられる。

著 者:バートランド・ラッセル 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1991年3月

1996年3月号掲載

幸福論

スイスの哲学者、法学者、カール・ヒルティによる幸福論。原著は3巻から成り、第1巻は1891年に出版された。これが非常な好評を博して、第2巻以下が世に出るに至ったという。彼が熱心に読み、感化された書物が「聖書」ということもあって、本書では、キリスト教的信仰に立った幸福論が説かれる。豊かな見識と不動の信念に基づく、人生論の古典である。

著 者:カール・ヒルティ 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1935年5月

1996年7月号掲載

自助論

「天は自ら助くる者を助く」。この名言で始まる『自助論』(原題『Self-Help』)は1858年、英国で出版された。その後、日本では1871年に『西国立志編』と題して出版され、多くの人の共感を呼んだ。本書は、この不朽の名著の現代語訳版。自分を成長させ、豊かな人生を生きる上で大切にすべきことが、古今東西の偉人の言葉などとともに、わかりやすく示される。

著 者:サミュエル・スマイルズ 出版社:三笠書房 発行日:2003年3月

2000年2月号掲載

君主論

言わずと知れた、近代政治学の古典である。「マキアヴェリズム」(権謀術数主義)の語源となった著者は、ルネサンス末期のイタリアの人。共和政のフィレンツェ市政府の書記官として外交・軍事面で活躍したが、共和政の崩壊に伴い、職を追われた。『君主論』では、その実体験を生かして、政治の現実を踏まえた統治術、人間操縦術を詳しく説いている。

著 者:ニッコロ・マキアヴェッリ 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2004年12月

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