2017.1.10

「失敗」を研究して、そこから学ぼう [組織編]

「失敗」を研究して、そこから学ぼう [組織編]
「失敗」にまつわる名言や格言はいくつも存在します。
「失敗は成功の母」「失敗とは、成功する前にやめることである」「失敗はより賢い再スタートのチャンスだ」…。
これらの言葉の多くは、失敗を成功に転じるための心得など、“個人”の人生における「失敗」の意義を説きます。
一方、 “組織”が大きな失敗を犯すと、“個人”の失敗以上に挽回は難しいといえるでしょう。
対応を誤ると、長期的な凋落に向かうなど、シビアな結果を招くことも少なくありません。
こうした事態を避けるには、多くの失敗事例から学んだ上で、未然に防ぐ手立てをとり、失敗の兆候が見られたら即座に対策を講じる必要があります。
今回は、そんな組織の失敗を考える上で役立つ「失敗学」の良書9冊を選びました。
失敗を回避し、明るい一年を送るためにも、ぜひお手に取っていただければと思います。

2016年9月号掲載

失敗の研究 巨大組織が崩れるとき

鶏肉偽装事件を起こしたマクドナルド、免震ゴムの性能データ偽装が発覚した東洋ゴム工業…。ここ数年、大企業の不祥事が続くが、これは決して偶然ではない。背景には「大企業時代」の終焉がある。そう指摘するベテラン経済記者が、「巨体が故の病」を分析。様々な失敗事例から、巨大組織が陥る「6つの病」をあぶり出す。

著 者:金田信一郎 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2016年6月
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2015年1月号掲載

経営の失敗学 ビジネスの成功確率を上げる

「○○社はこうして成功した!」「××の成功法則」。こんな文言をビジネス書ではよく目にする。だが、経営コンサルタントとして数々のビジネスを見てきた著者は、成功例より、失敗に学ぶことが重要だという。企業の成功は各社各様で、単に真似ても成功しない。一方、失敗はパターン化できる。それを踏まえることで、ビジネスは結果として成功に近づく、と。

著 者:菅野 寛 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年10月
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2011年10月号掲載

決定版 失敗学の法則

創造的な仕事をするには、失敗に学ぶべし!「失敗学」の提唱者である畑村洋太郎氏が、ともすると失敗を直視せず、隠そうとしがちな私たち日本人に向け、「失敗学の真髄」を伝授する。どうして失敗は起こるのか。失敗はいかに生かすべきか。失敗学の基礎知識から具体的な失敗の活用の仕方まで、実際の仕事に役立つ失敗学の知識がわかりやすく語られる。

著 者:畑村洋太郎 出版社:文藝春秋 発行日:2002年5月
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2010年5月号掲載

なぜ危機に気づけなかったのか 組織を救うリーダーの問題発見力

大きな危機やトラブルは、単一の根本的な原因というよりも、小さな問題が積み重なって生じることが多い。ということは、問題が小さなうちに気づき、対処するならば、大きな危機、トラブルも未然に防げるはず。本書では、9.11同時多発テロ、航空機事故等々、各種の事例を基に、リーダーが問題を早期に発見する上で必要な“7つのスキル”を解説する。

著 者:マイケル・A・ロベルト 出版社:英治出版 発行日:2010年2月
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2010年9月号掲載

ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階

膨大なデータを基に、偉大な企業を分析した『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』。これらで卓越した企業として取り上げられた企業の中には、その後、衰退したところもある。本書では、そうした企業が衰退していった過程を分析。「成功から生まれる傲慢」「規律なき拡大路線」など、企業が衰退する5段階の道筋を明らかにする。

著 者:ジェームズ・C・コリンズ 出版社:日経BP社 発行日:2010年7月
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2009年8月号掲載

戦略の失敗学 経営判断に潜む「落とし穴」をどう避けるか

米国を後追いすればよかった1970~80年代、日本企業は、現場が頑張ればうまくいった。だが国際競争が厳しさを増す今、真面目に働くだけでは成功は難しい。戦略が重要だ。それも、失敗の確率の低い、したたかな戦略が ―― 。本書は、東芝、キヤノン等々の過去の失敗事例を分析し、失敗の原因を12に分類。経営戦略における落とし穴を避けるための教訓を提供する。

著 者:森谷正規 出版社:東洋経済新報社 発行日:2009年6月
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2008年6月号掲載

自滅する企業 エクセレント・カンパニーを蝕む7つの習慣病

人間の平均寿命は延びているのに、企業の寿命は短くなっている。しかも、優良企業とて例外ではない。それはなぜなのか。本書は、その原因が「自滅的習慣」にあると特定し、これを7つに分類。併せて、その症状、治療法、予防策も紹介する。まるで人間の生活習慣病のように、静かにゆっくり組織を蝕むこの習慣を絶つには、早期発見・早期治療しかない。

著 者:ジャグディシュ・N・シース 出版社:英治出版 発行日:2008年4月
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2008年7月号掲載

なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想

『ビジョナリー・カンパニー』をはじめ、これまで数々のビジネス書が、成功する企業の秘密を解き明かしてきた。だが、取り上げられた優良企業の多くは、その後、凋落している。なぜ、ビジネス書は間違えるのか? それは、相関関係と因果関係を混同するなどの「妄想」にとらわれているからだ。本書は、この妄想の数々を紹介し、成功の公式などないことを証明する。

著 者:フィル・ローゼンツワイグ 出版社:日経BP社 発行日:2008年5月
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2007年7月号掲載

起業と倒産の失敗学

成功の頂点に上りつめたベンチャー企業が、突如として倒産する…。本書では、様々な失敗事例から「失敗の本質」をまとめ上げた。そこから導けるのは、成功のカギは過去の失敗の学習にある、ということ。著者は言う ── 日本社会は、なぜ「せっかくの失敗を活かす」ことを許容できないのか。それらを社会全体で有効活用しないのは一大損失である、と。

著 者:畑村洋太郎 出版社:文藝春秋(文春文庫) 発行日:2006年7月
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