2024.8.9

お盆に知りたい日本の宗教

お盆に知りたい日本の宗教
今年もお盆の時期がやってきました。
久しぶりに実家に帰り、お墓参りをする、という方も多いのではないでしょうか。
今のお盆の行事は、仏教と日本古来の祖霊信仰とが融合してできたと言われています。普段は宗教について意識していない方でも、この時期にはそうした世界に思いを馳せることもあるでしょう。
そこで今月は、この時期にぜひ読みたい、日本に根付いた宗教を解説した良書5冊を厳選しました。日本の三大宗教として知られる仏教・儒教・神道。「禅問答」などという言葉に見られるように、一般人にはわかりにくい禅――。
いずれも、多かれ少なかれ私たちの暮らしや価値観に影響を与えているものばかりです。
これらの本を読むことで、いつもとは違った気持ちでお盆を迎えられるかもしれません。

2022年11月号掲載

【新装版】日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか

カルト教団に酷い目に遭わされたり、最悪、殺されたり…。こうした事態を招くのも、日本人が宗教を知らないから、と語る著者が、日本人が知っておくべき宗教の「根本原理」を説いた。オウム真理教などの問題がクローズアップされた2000年に刊行され、読み継がれてきた書の新装版。知の巨人・小室直樹氏ならではの解説書だ。

著 者:小室直樹 出版社:徳間書店 発行日:2021年12月
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2021年12月号掲載

ブッダが見つけた四つの真実

世界三大宗教の1つで、今や西洋でも広く信仰される仏教。その本質をわかりやすく説いた書だ。仏教の基本概念は〈四法印〉と呼ばれ、「諸行無常」「一切皆苦」などの言葉で知られるが、初心者には理解しにくい。これらの概念を、難しい仏教用語を使わず語る。著者はブータン生まれ、世界を股にかけ、仏教の普及に努める人物。

著 者:ゾンサル・ジャムヤン・ケンツェ 出版社:創元社 発行日:2021年5月
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2023年12月号掲載

[増補版] 神道はなぜ教えがないのか

日本固有の宗教である「神道」。初詣で神社を訪れるなど現代の生活にも深く根付いているが、それがどういう宗教かを知る人は多くはないのではないか。開祖がおらず教義もない、そんな神道の成り立ちや特徴について、宗教学者が仏教などとの比較を交え解説。神道を理解することは、日本人の世界観を知ることにもつながるだろう。

著 者:島田裕巳 出版社:育鵬社 発行日:2023年9月
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2020年9月号掲載

儒教とは何か 増補版

儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。

著 者:加地伸行 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2015年11月
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2020年8月号掲載

禅とはなにか

今日、日本だけでなく、世界的なものとなりつつある禅。その思想は、忙しい現代人の“心の問題”に応えてくれる ―― 。禅修行を経験した仏教学者が、深い学識に裏付けられた研究成果を基に、禅の世界をわかりやすく説いた入門書である。自分を縛るものから解放され、あくせくせず、心豊かに生きるヒントを与えてくれる。

著 者:鎌田茂雄 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1979年7月
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