2025.2.10

格差社会から“階級社会”へ

格差社会から“階級社会”へ
「r>g」―― 資本収益率が経済成長率を上回る時、資本主義は持続不可能な格差を生み出す。
フランスの経済学者トマ・ピケティが『21世紀の資本』で明らかにした通り、世界では富を「持つもの」と「持たざるもの」との間の格差が拡がり続けています。
この格差の拡大は、さらに“階層”の固定化を招き、現代に“階級社会”を再び出現させようとしています。
今回の特集では、ピケティの著書をはじめ、今日の世界の「階級社会化」について論じた書籍を5冊厳選しました。
ビジネスパーソンにとって、こうした社会状況の一面を知ることは、市場への理解の見直しやソーシャルビジネスのヒントとなるのではないでしょうか。

2015年2月号掲載

21世紀の資本

フランスの経済学者トマ・ピケティは言う。「r>g ―― 資本収益率が産出と所得の成長率を上回る時、資本主義は持続不可能な格差を生み出す」。つまり、資産を持つ者はさらに豊かになり、持たざる者との格差は拡大する一方だ、と。詳細なデータと明晰な理論によって、地球規模の経済的、社会的変化を論じた、世界的ベストセラー。

著 者:トマ・ピケティ 出版社:みすず書房 発行日:2014年12月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年1月号掲載

新しい封建制がやってくる グローバル中流階級への警告

著者は言う。「封建制が帰ってきた」と。今日、脱工業経済のもと、富がごく一部の人たちに集中している。そして階級や格差が固定化し、社会的上昇の機会が失われつつある。騎士も領主も登場しないが、世界には新しい「貴族階級」と「奴隷階級」が現れるであろうと指摘。現代の社会を徹底分析し、世界の中流階級に警鐘を鳴らす。

著 者:ジョエル・コトキン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年11月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2023年2月号掲載

新しい階級闘争 大都市エリートから民主主義を守る

欧米諸国で対立が深まっている。それは、かつてのイデオロギー上の「左右」ではなく、階級の「上下」の対立だ。高学歴のエリート層による新自由主義的な支配体制に、労働者階級の不満が爆発、ポピュリズムの反乱が起きた。どうすれば階級の壁を超え、連帯できるのか? 分断を解消するカギは、「民主的多元主義」だという。

著 者:マイケル・リンド、施 光恒(監訳) 出版社:東洋経済新報社 発行日:2022年12月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2018年3月号掲載

新・日本の階級社会

かつて日本の社会は格差が小さく、「一億総中流」といわれた。だが今日、非正規労働者が増えるなど、格差の拡大が甚だしい。現代日本は、もはや「格差社会」という生ぬるい言葉で形容すべきものではない。収入や生活様式などの違いにより分け隔てられた「階級社会」だとし、その実態を詳述、格差縮小のための方法を示す。

著 者:橋本健二 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2018年1月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2021年7月号掲載

新型格差社会

コロナ禍は、日本社会の格差を顕わにした。それは経済のみならず、家族、教育、仕事などの面でも拡大している。小学4年生で人生ルートが決まる、働く業界で貧富の差は分かれる…。こうした格差が長期化し、固定化されれば、「階級社会」に陥りかねない。本書はこう指摘し、家族社会学の観点から日本の現状を明らかにする。

著 者:山田昌弘 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2021年4月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

このおすすめの特集を読んだ方は、
他にこんな特集にも興味を持たれています。

一覧ページに戻る