年末年始は、いつもより和食を味わう機会が増える時期です。おせち料理や鍋料理などを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、その由来や背景を深く知る機会は、意外と多くないかもしれません。
そこで今回は、農学者の小泉武夫氏の著書『食と日本人の知恵』(岩波書店 刊)をご紹介します。日本人が創造してきた、様々な“食”にまつわる知恵をわかりやすく紐解いた本です。
年越し蕎麦(そば)はなぜ食べる?
年末に食べる代表的な料理といえば、「蕎麦」です。
著者の小泉氏によれば、蕎麦を今のように麺状で食べ始めたのは江戸時代初期、小麦粉をつなぎに入れる技法が広まってからだといいます。それ以前の日本人は、蕎麦を粒のまま煮て食べたり、粉を熱湯でこねて蕎麦がきにしたりしていたそうです。
そんな蕎麦は、非常に栄養価値の高い食べ物でもあります。小泉氏は次のように述べています。
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