2021年9月号掲載

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法

Original Title :THE LIKE SWITCH:An ex-FBI agent's guide to influencing, attracting, and winning people over

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

長年、初対面から信用を得て、多くのスパイを寝返らせてきた元FBI捜査官が、人に好かれ、そして意のままに動かす ―― 「心を支配する」方法を伝授する。知らない人に近づく時は眉を上げる。アイコンタクトは1秒以下に。単語よりも口調に注意する…。人間関係を円滑にするための実践的コミュニケーション術が満載の書だ。

要約

人に好かれる公式

 人間は社会的動物である。ゆえに私たちは、生来、他者を求めるようにできている。

 そう聞くと、人と親しくなるのは簡単なことのように思うかもしれない。だが、信頼関係はおろか、ごく初歩的な対人関係さえ築けず、孤独感にさいなまれている人の数が年々増加している。

 ソーシャルメディアの台頭で、人と顔をあわせ、社交生活を楽しむことが難しくなっている。特に初対面の人と接するのは容易ではない。

 だが、科学的根拠に基づくテクニックを活用すれば、たちどころに好感をもってもらえる ―― 。

〈人に好かれる公式〉の4つの要素

 〈人に好かれる公式〉というものがある。これは、次の4つの要素で構成されている。

 近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度

 「近接」は、相手との距離感である。そばにいる回数が増えれば、相手はあなたのことを好きになりやすい。

 「頻度」は、相手と接触を重ねる回数で、「持続期間」は、相手と一緒に過ごす時間の長さだ。

 過去の人間関係について振り返ってほしい。これまでの人間関係は、人に好かれる公式によって構築されてきたことがわかるはずだ。

うまくいかない関係は〈公式〉で修復できる

 この公式は、今の人間関係の改善にも有効だ。例えば、結婚して数年が経過して関係が悪化している夫婦の場合、それを自覚していてもどうすればいいのかわからないことも多い。こうしたケースでは、公式の要素を1つずつ検証するといい。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

LIMITLESS 超加速学習 人生を変える「学び方」の授業

ジム・クウィック 東洋経済新報社

モチベーションの心理学

鹿毛雅治 中央公論新社(中公新書)

The Intelligence Trap なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか

デビッド・ロブソン 日経BP・日本経済新聞出版本部

「空気」の研究

山本七平 文藝春秋(文春文庫)