2021年9月号掲載

修羅場のケーススタディ 令和を生き抜く中間管理職のための30問

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著者紹介

概要

上司の理不尽な指示、クレームの嵐など、仕事には「修羅場」がつきもの。こうした場に対処する力を養ってくれるのが「ケーススタディ」 ―― 修羅場を疑似体験するという手法である。本書では特に、リーダー層向けのケーススタディを多数収録。これらを自分の身に置き換え徹底的に考えることで、問題解決の勘所が掴めるはずだ。

要約

「本当にヤバい時」あなたはどうする?

 上司からの理不尽な指示、チーム内の泥沼化した人間関係、社内不正、リストラによる大混乱…。

 どのような階層のリーダーでも、仕事をしていると、「修羅場」にしばしば直面する。こうした修羅場を乗り切るには、どうしたらいいのか。

「ポジションを取る」習慣をつけよう

 月並みな言い方になるが、結局はリーダーがいかにリーダーシップを発揮するかにかかっている。

 リーダーシップを発揮する上で、まず必要となるのが、「ポジションを取る」こと。何事においても「自分はこう思う」という意思表示を明確に行う、ということだ。

 課題に直面した際、情報を分析して上司のところにいき、「AとBという選択肢がありますが、いかがしましょうか」とおうかがいを立てるのではなく、「AとBという選択肢がありますが、私はAだと思うので、それでいかせてほしい」と言えるかどうかが問われる。

やり切るために必要な「ダークサイド・スキル」

 さらに、意思表示をした先には「決めたことをやり切る」というハードルがある。何かを変えたり、新しい取り組みにチャレンジしようとすれば、必ず反対する人や抵抗する人が現れる。この修羅場をどう乗り切るかが、改革の成否を決める。

 こうした修羅場で真正面から突撃すると、多くは痛い目にあう。上の人間をうまく操ったり、社内で使える人間を見極めて動いてもらったりと、ある種の裏技を駆使しながら物事を進めるしたたかさも必要だ。私はこうした泥臭いヒューマンスキルを、「ダークサイド・スキル」と呼んでいる。

ケーススタディは思考実験に最適

 修羅場を乗り切る力を鍛えるのに最適なメソッドがある。「ケーススタディ」だ。

 

ケーススタディ

CASE:前任者の「負の遺産」で現場が疲弊

 営業部長に抜擢されたあなたは、前任者が無茶な「押し込み営業」で数字を作っていたことを知った。しかも、現場は疲弊しきっている。だが、前任者はこのやり方が正しいと信じ込んでいる上、担当役員として自分の上にいる。あなたはこの状況をどう打開する?

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