2021年7月号掲載

どんなストレス、クレーム、理不尽にも負けない 一流のメンタル 100の習慣

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著者紹介

概要

メンタルの弱さに悩む人は少なくない。失敗を引きずる、困難から逃げてしまう…。そんな悩みを吹き飛ばす、「自分の心を整える」スキルの数々を紹介。伝授するのは、理不尽なクレームを受けることもあるCA(キャビン・アテンダント)の世界で、一流のビジネスパーソンに長年接してきた、元日本航空CA教官だ。

要約

一流のメンタルをつくるための基本

 「私はメンタルが弱い」

 そう思い悩む人は多いのではないか? 私もキャビン・アテンダント(CA)として、人間関係のストレスとプレッシャーに押しつぶされそうになりながら仕事をしてきた。今では、プレッシャーともほどよく付き合えるようになったが、それは徐々に身につけてきたものである。

 普段から、自分の心を整える習慣や行動、ものの見方を心がけることで、ストレスを抱えたり、困難にぶつかったりした時、心が折れず、また折れかかってもしなやかに回復できるようになる。

 この「心を整えるスキル」は、重要な「ビジネススキル」である。その基本となる考え方や習慣は、例えば、次のようなものだ。

“顔で笑って、心で見ぬふり”の鈍感な力が必要

 CAという職業は、目配り、気配り、心配りが求められる接客業である。接客を極めるほど、その場の空気を察知し、声なき感情に耳を傾ける「繊細さ」や「敏感さ」が身についていく。

 だが、それだけではCAの仕事は務まらない。実は、「繊細」や「敏感」とは真逆の「鈍感さ」が必要になる。なぜなら、CA業務は自分の非のないところでお叱りを受けることが常で、多くの多様な「人」に接する仕事でもある。そんな環境で、繊細さや敏感さを発揮しすぎると、仕事が滞るだけでなく、自分の精神状態もおかしくなる。

 CAの仕事に限らず、繊細で何にでもよく気がつく人は、些細なことまで感じ取り、何かしてあげようと頑張ってしまう。その一方で、相手も気づかないような細かいことまで指摘したり、物事の全体像や本質をとらえ違えることもありがちだ。

 実は、仕事力が高い人ほど、“顔で笑って、心で見ぬふり”ができる。人の気持ちやその場の状況をわかった上で、見ないふりができる。これが「鈍感さ」を発揮できる人なのである。

好きなことをとことんやる

 共存してもいいストレスは、困難なことやつらい出来事などに遭遇した時、それを乗り越えるための力になってくれるものだ。

 例えば、重要なプロジェクトを任され、何からどう始めていいのかわからない時、相当なストレスがかかる。でも、これを乗り越えたら、達成感を味わえる。この場合のストレスは、困難に立ち向かう起爆剤のようなパワーをもたらしてくれる。

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