2019年11月号掲載

戦略完遂力 人と組織を動かす6つの策

戦略完遂力 人と組織を動かす6つの策 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

  • 著者
  • 出版社
  • 発行日
    2019年9月17日
  • 定価
    1,980円
  • ページ数
    215ページ

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

調査によれば、経営戦略に携わった人の8割近くが“失敗”を経験している。そして、失敗の原因は、戦略そのものではなく、「実行上の問題」にあった。例えば、組織体制の不備、不十分なアクションプラン、あるいは社員のモチベーション低下など。本書では、代表的な6つの問題点を取り上げ、成功に転じるための方策を指南する。

要約

失敗頻発、経営戦略の残念な実態

 ビジネスの競争環境が目まぐるしく変化する今、企業は新規事業開発や新たなマーケット開拓などありとあらゆる経営戦略を次々に打ち出している。

 だが、そうした戦略の中には、成果が順調に上がるものもあれば、そうでないものもある。

経営戦略の失敗経験は「8割近い」

 こうした明暗の差は、どこから生まれるか。

 その原因を探るため、2019年4月、売上高100億円以上の企業を対象に、経営戦略の立案やその実行状況に関するアンケート調査を実施した。そして、戦略実行に携わった経験があるビジネスパーソン515人から回答を得た。

 集計結果の中でとりわけ目を引くのは、成功裏に完遂できなかった経営戦略が非常に多いことだ。

 「とん挫した経験があるか」を聞いたところ、「はい」の回答が76%。実に4人のうち3人が、経営戦略の失敗を経験している計算になる。

 この回答内容を分析すると、さらに驚くべき事実が浮かび上がってくる。

 「とん挫した経験がない」とした残り24%の回答者は、いずれも中長期経営計画にしか関わったことがなかった。裏を返せば、中長期経営計画以外の戦略に携わった経験を持つ回答者は、1人の例外もなく失敗を体験しているのだ。

失敗原因の9割は「実行上の問題」だった!

 とん挫した理由を質問したところ、「戦略の実行可能性が低かった、方向性が間違っていた」と戦略自体の問題を挙げたのは、とん挫経験がある人のうちわずか9%。残りの約9割は、「戦略に問題はなく、実行上の問題があった」としている。

 その「実行上の問題」を掘り下げるべく、「実行上の問題があった」とした347人を対象に、戦略がとん挫した理由を答えてもらった。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える

名和高司 東洋経済新報社

BCGが読む経営の論点2022

ボストン コンサルティング グループ(編) 日経BP

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

ジェームズ・C・コリンズ 日経BP社

BCG 次の10年で勝つ経営  企業のパーパス(存在意義)に立ち還る

ボストン コンサルティング グループ(編著) 日経BP・日本経済新聞出版本部