2019年10月号掲載

子どもが勝手に学び出す! ハーバード流 子育ての公式

Original Title :THE FORMULA

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著者紹介

概要

大きな成功を収めた人は、どう育てられたのか? ハーバード大学の学生と親へのインタビューにより、優秀な人間を育てる「子育ての公式」が判明した。それは、子供の人生の各段階で、親が“8つの役割”を果たすこと。この公式を使えば、生来の能力や環境に関係なく、子供は学業成績が上がり、充実した人生を送れるという。

要約

優秀な人はいかに育てられたのか

 並外れた成功を収めた人に出会うと、こう思わずにいられない。一体どうやって成功したのか?生まれついた才能のおかげだろうか?

 大きな成功を収めた人が、どのようにして優秀な人間に育っていったのかを知るために、私たちは15年かけて、200人の成功を収めた人とその親の何人かにインタビューを行った。すると、親の生いたちや生活環境は違っても、子供への接し方には、驚くほどの共通点が見られた。

 私たちは、それを「子育ての公式」と名づけた。

ハーバード大学の学生と親へのインタビュー

 この公式を生むきっかけとなった調査がある。著者の1人ロン・ファーガソンが行った「ハーバード大学育ち方プロジェクト」だ。

 このプロジェクトでは、ハーバード大学の学生数百人にメールを送り、「あなたの成功に両親はどんな役割を果たしましたか」と尋ねるインタビューへの参加を呼びかけた。

 すると、ほぼあらゆる社会階層の多様な生いたちの学生のエピソードが集まった。黒人、白人、アジア系…。医師、弁護士、教授の子もいれば、バス運転手、料理人の子もいた。韓国、中国、インドで生まれた学生もいれば、アフリカ、メキシコで生まれた学生もいた。とはいえ、ほとんどが全米各地で生まれ育ったアメリカ人だった。

 彼ら1人1人にインタビューを行い、子供時代の思い出と両親が果たした役割を探った。さらに、大学卒業後に改めてインタビューを行い、彼らを育てた親にも話を聞いた。

公式を使いこなすには地位もお金もいらない

 私たちは、話を聞いた親を「子育ての達人」と名づけた。達人の多くは一流の学校で学んだわけではなく、高校さえ卒業していない親もいた。

 貧富の差に関係なく、全員が熱心に子供に関わり、ビジョンを示していた。誰もが必死に時間を見つけ、お金をやりくりして、子供がいい成績をとれるよう手助けしていた。

 達人の原動力は、自分の体験にあった。親自身の生いたちを参考に、子供に将来どんな力を身につけてほしいか考えていた。

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