フルキャリマネジメント

マネジメント組織・人事スキル・能力開発
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著者紹介

概要

「フルキャリ」とは、妊娠・出産後に職場に戻り、育児にも仕事にも前向きに取り組む女性のこと。その名付け親である著者が、フルキャリの特徴を述べ、彼女らの力を組織のパフォーマンス向上につなげるヒントを示す。労働力不足が叫ばれる今日、女性の活躍に期待する管理職や人事担当者に、実践的な知恵を与えてくれる1冊だ。

要約

増える女性社員と「フルキャリ」の出現

 最近、「以前より新入社員の中に女性が増えた」と感じる人は多いだろう。大学卒の就職者のうち女性が占める割合は、2000年は30%台だった。それが、2017年には50%近くまで上昇した。

 さらに、育児休業を取得する人も増えている。調査によると、2017年度の女性の育児休業取得率(出産した者に占める育児休業者の割合)は83.2%。その割合は、近年大きく高まっている。育休取得者が増えたということは、出産後に復職してくる社員が増えたということになる。

 従来、管理職が子育てしながら働く女性を部下に持つことは“例外的に起こること”だった。これからは違う。女性社員の多くが結婚し、妊娠・出産して職場に戻ってくる。こうした部下を持つことが“日常的に起こること”になるのだ。

「フルキャリ」とは

 極力、家庭やプライベートの都合を仕事の制約にせず、仕事での成功やキャリアアップを追求したい「バリキャリ」か、家庭やプライベートの時間の確保を優先し、それが可能な範囲で仕事をする「ゆるキャリ」か ―― 。これまで一般的に、働く女性はそうした二元論で語られてきた。

 だが近年、家事や子育てにも積極的に取り組みながら、仕事でも成果を出し自分を高めていきたいと考える女性が増えている。彼女たちは、従来のバリキャリでもゆるキャリでもない。家庭も仕事もどちらも「Fulfillしたい(全うしたい)」と考えている。こうした特徴を踏まえて、筆者は彼女たちを「“フル”キャリ」と名付けた。

 では、現在、組織の中にフルキャリはどのくらいいるのか。三大都市圏に居住し、従業員1000人以上の企業で正社員として働く女性5454人を対象に実施した調査によると、50.3%が自分はフルキャリだと回答している。働く女性の2人に1人が、フルキャリだといえそうだ。

フルキャリの力を活かせるマネジャーが会社を救う

 少子高齢化が進む日本では、生産年齢人口の減少はもはや避けられない。企業の最重要課題は人材の確保であり、ますます女性社員の比率は高まるだろう。そして個々の人材のパフォーマンスを最大化することが、成長戦略そのものになる。

 筆者は、中でも、高い仕事への意識を持ちつつも、従来の環境では必ずしもパフォーマンスを最大化できてこなかったフルキャリに着目している。彼女らの力を最大に引き出せれば、組織のパフォーマンス総量は確実に増えると考えるからだ。

 それができるマネジャーこそが、これからの組織にとって必要不可欠な存在なのである。

 

フルキャリは何を望んでいるのか

 仕事への高い意欲を持つフルキャリ。その思考や行動特性はどのようなものなのか?

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