2019年9月号掲載

苦手な人を思い通りに動かす

Original Title :The Four Tendencies

苦手な人を思い通りに動かす ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

本書によると、人の行動パターンは「4つの傾向」に分類できる。ルールを守る「アップホルダー」、理由を重んじる「クエスチョナー」、人のために動く「オブライジャー」、自分の思い通りにしたい「レブル」だ。自分自身、そして身近な人の傾向を理解すれば、よりスムーズな人間関係を築ける。さて、あなたはどのタイプだろうか?

要約

どんな人も4つに分類できる

 私は、人間の本質について関心があり、人の行動パターンや行動を起こす理由を探し続けてきた。

 例えば、朝型の人もいれば、夜型の人もいる。このような表面に出てくる違いの奥には、人間性の基盤となる特徴的な違いがあるのではないか。そう考え、答えを探るべくウェブサイトで様々な質問を投げかけた。「新年の誓いを掲げることについてどのように思っていますか?」「交通ルールは守っていますか?」…。

 回答には顕著なパターンがあった。例えば新年の誓いについては、次のような回答が一定数あった。「役に立つと思えば守るが、元日から始めようとは思わない。1月1日に必然性はないから」。

 こうした回答には例外なく「必然性はない」という言葉が使われていた。この言葉をあえて選んだということは、実に興味深い。彼らに何か共通点があるのではないかと思うようになった。

 そして、それを明らかにするには、シンプルな質問をすればいいことに気づいた。その質問とは、「あなたは期待に対してどのような態度をとりますか?」というものだ。

 人が直面する期待には、次の2種類がある。

・外からの期待

 他者から課される期待(例:仕事の期限)

・内なる期待

 自分で自分に課す期待(例:新年の誓い)

・アップホルダー(約束を守る人)

 外からの期待と内なる期待の両方に進んで応えようとする。

・クエスチョナー(疑問を持つ人)

 あらゆる期待に疑問を抱き、自分が正当だと思う期待にのみ応えようとする。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

チームが自然に生まれ変わる ―― 「らしさ」を極めるリーダーシップ

李 英俊 ダイヤモンド社

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

ダニエル・ゴールマン 日本経済新聞出版社

LEADER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器

L. デビッド・マルケ 東洋経済新報社

任せるリーダーが実践している1on1の技術

小倉 広 日本経済新聞出版社