「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント

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著者紹介

概要

ホットケーキには、ビジネスで成功するための大切なヒントが隠されている ―― 。美味しいホットケーキを求め、食べ歩いてきた経営コンサルタントが、繁盛店の秘密に迫った。成功の背景にある「ビジネスの本質」を突く考え方や取り組みを、店主らの声を交えて紹介し、競争戦略、現場力などの経営学的視点から平易に解説する。

要約

ホットケーキとビジネス

 私にとって、ホットケーキは特別な食べ物である。昔、神田須田町に「万惣フルーツパーラー」というホットケーキの名店があった。小学生の頃、父に連れていってもらい、初めて食べたのがその店だった。それが私のホットケーキの原体験だ。

 その店が2012年に消えた。久しぶりに食べようと出向いたのだが、「閉店しました」の張り紙が貼られていた。私は呆然となった。そしてその時、こう思った。このままではホットケーキは消えてしまう。今のうちに食べておかなければ…。

 それ以来、美味しいホットケーキを探し求め、食べ歩くようになった。

ホットケーキは世界を魅了していた

 ホットケーキの美味しい店を訪ねるうちに、疑問が湧いてきた。なぜこの店は、面倒くさくて値段も安いホットケーキを提供しているのだろう?なぜ人は、家庭でもつくれるホットケーキをわざわざ並んででも食べに来るのだろう?

 とりわけ、東京板橋にあるホットケーキの名店「ピノキオ」の店主から聞いた話は衝撃的だった。ある朝、米国フロリダから来た4人家族が、銀座の高級ホテルから黒塗りのハイヤーで店に乗りつけ、ホットケーキを食べていったというのだ。

 私たちが知らない間に、ホットケーキは世界を魅了していたのである。

ホットケーキはブルーオーシャン

 ホットケーキとビジネス ―― 一見何の関係もないように見える。しかし、繁盛店を訪ね歩くうちに、「ホットケーキにはビジネスで成功するための大切なヒントが隠されている」ような気がしてきた。ともすると大企業が忘れてしまいがちな「ビジネスの本質」を突くような大事な考え方や取り組みが、そこにはあった。

 時代遅れの古くさい食べ物と思われるかもしれないが、実はホットケーキは「ブルー・オーシャン」なのである。

 ブルー・オーシャンとは「誰もいない青い海」のこと。経営戦略論では「競合相手のいない未開拓領域」を意味する。

 ありふれていて、値段も安いから、儲かりそうには思えない。しかも、一般的には「自宅で食べるもの」と認識されているので、需要があるようにも思えない。だからこそ、参入者が少なく、無競争に近い状態が保たれているのだ。

 ブルー・オーシャン戦略の提唱者であるW・チャン・キム教授はこう語っている。

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