ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則

Original Title :TURNING THE FLYWHEEL

マネジメントイノベーション企業・業界事例
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著者紹介

概要

「弾み車の法則」とは、前著『ビジョナリー・カンパニー2』で著者が示した、偉大な会社に飛躍するためのロジックだ。強い会社は、勢いを生み出す弾み車を構築し、それを回し続けることで大きな成功を収めているという。本書では、アマゾンなどの事例紹介を通じて、この法則の基本的な考え方、弾み車を作る手順を簡潔に説く。

要約

弾み車を回す

 2001年秋、アマゾン・ドットコムから声がかかり、創業者のジェフ・ベゾスをはじめ数名の経営幹部と議論する機会に恵まれた。

 ドットコム・バブル崩壊の余波が深刻な時期で、どうすればアマゾンは復活できるのか、いずれ偉大な会社になり得るのか、懐疑的な声もあった。

偉大な企業へと飛躍させる「弾み車効果」

 私はそこで、我々の研究で明らかになった「弾み車効果」について語った。

 良い会社から偉大な会社への飛躍は、たった1つの決定的な行動や壮大な計画、驚異的イノベーションがもたらすのではない。それはむしろ、巨大な重い弾み車を回し続けるようなものだ、と。

 力いっぱい押すと、弾み車はほんの数センチ前へ動く。さらに押し続けると、ようやく1回転する。そこで手を止めずに押し続ける。2回転、4回転、8回転…。回転に勢いがついてくる。1000回転、1万回転、10万回転。すると、ある時点でブレークスルーが起きる。勢いのついた弾み車は、飛ぶように転がっていく。

 どの回転も、それまでの努力の上に成り立っている。優れた意思決定をする、それを完璧に実行するプロセスを1つ、また1つと積み重ねていく。偉大さとは、こうしてつくられるものなのだ。

アマゾンの弾み車

 アマゾンの経営チームは、この弾み車の概念に飛びついた。そしてそれを活用し、会社が常に最高の状態で走り続けられるような、勢いを生み出す仕組みを考案した。

 ベゾスは創業当初からアマゾンに、より多くの顧客に、より多くの価値をもたらすことへのこだわりを植えつけた。これは強力な、社内を活気づける要因であり、崇高な目的とさえ言える。

 しかし、アマゾンと他社の決定的な違いは、その「志」だけでなく、ベゾスとアマゾンがそれを反復的ループへと変えたところにあった。

 次の図は、アマゾンが最初につくった弾み車の本質を、私なりに捉えたスケッチだ。

 

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