2018年11月号掲載

増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則

Original Title :THE 80/20 PRINCIPLE:The Secret of Achieving More with Less

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著者紹介

概要

仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる ―― 。ご存知、『人生を変える80対20の法則』が世に問われて20年。世界中の人々に活用されてきたが、この間、ビジネスも社会も様変わりし、法則も80対20から90対10、さらに99対1へと進化した。本書は、そうした最新情報を大幅増補、より充実した内容となっている。

要約

「80対20の法則」へようこそ

 「80対20の法則」。これは、原因、投入、努力のごく一部が、結果、産出、報酬のかなりの部分をもたらすという法則である。

 例えば、仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる。実際のところ、労力の80%、つまりそのほとんどは無駄なのだ。

 この80対20の法則が当てはまる例は枚挙にいとまがない。ビジネスでは、売上の80%をもたらすのは、20%の製品、20%の顧客だ。社会をみると、犯罪の80%は20%の犯罪者によるものだ。

 この法則の基本原理が発見されたのは1897年。発見者がイタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートなので、「パレートの法則」ともいう。

80対20の法則を活用したIBM

 80対20の法則にいち早く注目し、それを取り入れて大成功した企業がIBMだ。

 IBMは1963年に、コンピューターを使う時間の約80%が、全機能の約20%に集中していることに気づいた。そこで、頻繁に使われる20%の機能がユーザーにとって使いやすくなるようにOS(基本ソフト)を書き換えた。このため、多くのアプリケーションで、IBMのコンピューターが操作性にすぐれ、処理速度が最も速くなった。

80対20の法則はなぜ、それほど重要なのか

 80対20の法則が重要なのは、それがなかなか実感として湧かないからだ。普通は、原因と結果、投入と産出は釣り合う、と考えがちである。

 だが、50対50で釣り合いがとれるというのは迷信だ。原因と結果のデータを分析すれば、ほとんどの場合、大きな不均衡があることに気づく。

 80対20の法則をうまく活かせば、日常生活はめざましく改善する。個人なら、メリハリのついた生活で毎日が楽しくなる。企業なら、収益性を大幅に向上できる。しかも、努力や経費や投資は今までより少なくていいのだ。

 

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