1998年8月号掲載

人生を変える80対20の法則

Original Title :THE 80/20 PRINCIPLE:The Secret of Achieving More with Less

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著者紹介

概要

「成果の80%は、20%の時間で得られる」。イタリアの経済学者、ヴィルフレード・パレートが発見した基本原理から導き出された「80対20の法則」は、最小限の努力で、最大限の効果が上げられる、とする法則である。これは、ビジネスはもちろん、人間関係、投資、家庭など、様々な面で応用可能だ。本書では、成功と幸福をつかむ上で、この法則をどう活かせばよいか、その具体的な方法を伝授する。

要約

「80対20の法則」とは何か?

 「80対20の法則」とは、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則である。

 例えば、あなたが成し遂げる仕事の80%は、費やした時間の20%から生まれる。

 投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、必ず不均衡が生じ、その不均衡の割合が「おおよそ80対20」になるのである。

 ビジネスで言えば、通常、売上の80%を占めているのは、20%の製品、20%の顧客である。

 社会を見ると、犯罪の80%を20%の犯罪者が占めている。家庭を見ると、カーペットの擦り切れる場所の80%は20%の部分に集中している。

 この法則の基本原理は、1897年にイタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートが発見した。そのため「パレートの法則」とも呼ばれる。

80対20の法則の定義

 前述の通り、原因と結果、投入と産出、努力と報酬の間には必ず不均衡が生じる。

 通常、原因と投入と努力は、次の2つのカテゴリーに分けられる。

    • ・ほとんど影響力がない多数
    • ・圧倒的な影響力を持つ少数

 この不均衡を数量的に測定すると、比率は約80対20になる。だが、これはあくまでも目安だ。

 製品の30%が利益の80%を生むこともあれば、製品の10%が利益の80%を生むこともある。つまり、両者の合計が100になるとは限らない。

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