2018年8月号掲載

なぜ、あのリーダーはチームを本気にさせるのか? 内なる力を引き出す「ファシリーダーシップ」

なぜ、あのリーダーはチームを本気にさせるのか? 内なる力を引き出す「ファシリーダーシップ」 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

副題「内なる力を引き出す『ファシリーダーシップ』」。ファシリーダーシップとは、組織に根ざす課題を、チーム全員の力を引き出し、解決するよう促すこと。この新たなリーダーシップを発揮するための実践法を詳述する。組織環境が激変する今の時代、チームを本気にさせるためにリーダーが身につけるべき6つの力が示される。

要約

「ファシリーダーシップ」で部下を動かす

 私は組織開発のコンサルタントとして、多くのビジネスパーソンと接する機会があるが、自ら進んで「管理職やリーダーになりたい!」という現場の声が年々、小さくなっているのを感じる。

 近年、組織の内外が大きく変貌している。現場のリーダーは、不確実性の高い環境に置かれながらも、スピーディーに成果を求められるといったパラドックスを抱えている。それが「声の小ささ」につながっているのではないだろうか。

 私は、そんな現場のリーダーたちに、変化を迎え撃つ「武器」を提供したい。その武器とは、メンバーを支援し、1人1人の意志やアイデアを引き出し、全体としての価値に変換するファシリテーター型のリーダーシップ・スタイルだ。

 ファシリテーション(Facilitation)の接頭語「Facil」は促進を意味する。つまりファシリテーター型のリーダーシップ・スタイルとは、組織に根ざす課題をリーダー1人だけの力ではなく、メンバーの力を引き出し、事が運ぶよう促すこと。

 では、ファシリテーター型リーダーシップを発揮するには、何をすべきか。人の部位になぞらえていうと、次の6つの機能を実践する。

耳:聴く

 メンバーに力を与え、相互作用を生み出すために、話す前に聴く。

目:観る

 様々な次元、角度、距離感で観ることで、行き詰まりを突破する。

口:問う/語る

 問いかけ、ストーリーを語り理屈を超え感情を揺さぶる。

手:手と手をつなぐ

足:踏み込む

 踏み込んだフィードバックで、本音が行き交う組織を作る。

頭:考える

 過去の成功体験を健全に疑い、今ここに立ち止まり、考え抜く。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

韓非子 全現代語訳

本田 済(訳) 講談社(講談社学術文庫)

上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件

童門冬二 PHP研究所(PHP文庫)

チームが自然に生まれ変わる ―― 「らしさ」を極めるリーダーシップ

李 英俊 ダイヤモンド社

よきリーダーは哲学に学ぶ

アリソン・レイノルズ CCCメディアハウス