インド・シフト

マネジメントM&A・事業再生
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著者紹介

概要

インドに研究開発拠点などを置き、同国の高度IT人材とともに世界的イノベーションを生み出す。それが、「インド・シフト」だ。中でも、「インドのシリコンバレー」と呼ばれる都市・バンガロールには、世界トップ企業の重要拠点が次々に設置されている。その理由やインドならではの強みを、同地に約7年駐在した著者が語る。

要約

なぜインドに拠点を置くのか

 インドにグローバル戦略拠点や研究開発拠点を置き、社内のトップ人材や資金といったリソースを徹底的に投入する。そして、インドの高度IT人材とともに、インドから世界的イノベーションを生み出していく ―― 。

 これが、本書で言う「インド・シフト」である。ここ数年、世界のトップ企業は軒並みこのシフトを進めている。しかも、その勢いは増すばかりだ。

なぜ、インドなのか?

 こうした背景には、インドIT業界の急成長と激変がある。

 インドIT業界はもともと米企業のシステム開発の下流工程を低価格で手がける「オフショア拠点」として発達した。だが、近年は急速に力をつけ、下流だけでなく上流工程まで手がけるようになり、今や世界を相手に1540億ドル(約17兆円)のビジネスを展開するまでに成長した。

 さらに、ビッグデータ、AI、IoTといった新技術の登場が、その成長を加速させている。シリコンバレー企業とともに動き、しかも若手の高度IT人材の数がケタ違いに多いインドIT業界は、こうした新技術へのキャッチアップが早いからだ。

 そして、こうした激変の中心地が、南インドの都市、“インドのシリコンバレー”と呼ばれる「バンガロール」である。

世界のIT業界をリードする著名企業が大集結

 バンガロールに大規模な戦略開発拠点を構える著名IT企業は数多い。例えば、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、IBM、アクセンチュア、インテル、ノキア、ファーウェイ…。

 顔ぶれも豪華だが、驚くのは、その多くが本国以外では最大規模の開発拠点を構えていること。数千人のスタッフがいるのは当たり前で、IBMなどはインド全体で10万人超を擁するほどだ。

 IT企業だけではない。他業種の企業もバンガロールに数千人規模の拠点を構えている。例えば、電機・産業機械ではGEやサムスン、自動車関連ではメルセデス・ベンツ、小売ではウォルマートなどの拠点がある。では、なぜ、欧米やアジアのトップ企業はバンガロールに開発拠点を置くのか。

 理由の1つは、新しい分野の専門家が育てやすいことだ。例えば、ビッグデータの解析は歴史の浅い分野であり、データ解析の専門家であるデータサイエンティストは世界を見渡しても少ない。だがインドには、最先端のITを理解し、モチベーションも高い若手の高度IT人材が多数いる。

 バンガロールにいるIT技術者は100万人以上。2020年には200万人を突破し、シリコンバレーを抜いて世界最大のIT拠点となる見込みだ。

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